海外赴任の準備スケジュール!出国3ヶ月から当日までやることチェックリスト

この記事では

3ヶ月前から出国日までの準備

を具体的なチェックリストとともに、時系列で詳しく解説していきます。

 

 

「パスポート、ビザ、引っ越し、現地の学校…どこから手をつければいいの?」

 

海外赴任の内示を受けてから出国までの準備は、まさに時間との戦いです。

特に残り3ヶ月を切ると、やるべきことが一気に具体化してきます。

 

国内引っ越しとは異なる独特の準備と手続きの数々に、多くの方が戸惑いを感じているのではないでしょうか。

 

Mia
私たち家族は、2歳と0歳の子どもを連れてドイツへ赴任しました。

言語も文化も異なる環境での新生活立ち上げは簡単ではありませんでしたが、計画的な準備のおかげで、大きな問題なく移住を実現できました。

 

この記事では、その経験を活かし、出国3ヶ月前からの準備スケジュールを詳しく解説します。

  • 初めての海外赴任で、何から始めればよいか迷っている方
  • 家族帯同での赴任を控えている方
  • 特に乳幼児連れでの赴任を予定されている方
  • すでに赴任が決まり、具体的な準備に入る方
  • 出国まで3ヶ月を切って焦っている方

 

  • 事前に終わらせておきたい重要項目

以下の項目がまだ未完了の方は、先に取り掛かることをおすすめします。

 □ パスポート写真の準備と申請
□ 必要物品リストの作成と仕分け開始
□ 予防接種スケジュールの確認と予約
□ 赴任先の基本情報収集(気候、住環境、教育事情など)

これらの事前準備が整っていないと、この先のスケジュールに影響が出る可能性があります。

特に予防接種は複数回必要なものもあり、計画的な対応が重要です。

 

経験者の視点から、見落としがちなポイントや、あると便利な準備についても触れていきますので、ぜひ最後までお読みください。

 

より早い段階からの準備について知りたい方は、こちらの記事もご参照ください

関連記事

赤ちゃんと一緒の海外赴任が決まったものの、 いつから準備を始めれば良いの? 赤ちゃんは何か月からOK? と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。   Mia[…]

準備を始めよう子連れ海外赴任やることリスト旅行する家族イラスト

出国3ヶ月前(重要度:最高)

出国3ヶ月前になったらやることは、以下の通りです。

※クリックでジャンプします

ビザ・渡航手続き

パスポート写真

  • パスポートの残存有効期間確認
  • 必要なビザの種類確認と申請
  • 赴任先の入国要件確認(ワクチン接種証明など)

以下に詳しく解説します。

パスポートの残存有効期間確認

パスポートは海外へ踏み出す第一歩です。

海外における大事な身分証明書となり、これがないと渡航することができない、とても大事なものです。

既にパスポートを所持している場合は、残存有効期間を確認しましょう。

まだ取得していない場合は、必要書類とパスポート写真を準備して、最寄りのパスポートセンターで手続きをします。

パスポートの発行には通常約1週間ほどかかります。日数に余裕をもって用意することをおすすめします。

必要なビザの種類確認と申請

ビザの種類や取得方法は居住先の国や目的、滞在期間によって様々です。

例えば夫が海外赴任で妻が帯同する場合は、妻は扶養家族としての申請をすることになります。

早めに勤務先に、ビザの申請について確認をして手続きを始めましょう。

赴任先の入国要件確認(ワクチン接種証明など)

1.予防接種証明
必須ワクチンの確認
接種スケジュールの立案
接種証明書の準備(英文)
WHO国際予防接種証明書の取得
2.健康診断
必要な健康診断項目の確認
英文の健康診断証明書の準備
持病がある場合の診断書(英文)

 

住居関連

マイカーとマイホーム売却の写真

海外赴任が決まったら、

住んでいた家や自家用車はどうする?

という問題にぶつかります。

現在の住居の処分方針を決める

  • 持ち家の場合:売却か賃貸か
  • 賃貸の場合:解約通知時期の確認

 

特に持ち家の場合は、売却か賃貸にするかを決めなければなりません。

1.持ち家の場合

自動車と同様に、以下のいずれかの方法で持ち家をどうするか決める必要があります。

  1. 売却する
  2. 空き家にする
  3. 賃貸にする

もし空き家にする場合、そのまま放置しておくのはリスクが高いため、駐在期間中は誰かに管理をしてもらう必要があります。

2.賃貸の場合

解約の取り決めは貸主によって異なりますが、一般的には1~2か月で設定をしている場合が多いです。

出国3ヶ月前頃になったら、賃貸契約書の退去告知期間を確認しましょう。

自動車処分の計画を考える

自動車は運転をしなくても、駐車場代や自動車税など、所有しているだけで維持費がかかります。

海外赴任における自動車の選択肢は以下の4つになります。

  1. 日本で保管する
  2. 売却する
  3. 赴任先へ持って行く
  4. 知人に貸す
1.日本で保管する

もし日本で自動車を保管したまま海外へ長期滞在をする場合は、車両登録を一時的に抹消手続きをしましょう。

一時的に廃車扱いになり、自動車税が課税されなくなります。

同時に自動車保険の解約または停止手続きも必要になります。

  • 車を保管する駐車場代が必要
  • 何年も車を放置すると状態が悪くなる(管理する人が必要)
2.売却する

海外赴任の場合、個人的におすすめなのがこちらの方法です。

  • 自動車売却のメリット
  • 自動車税、メンテナンス代、駐車場代がかからない
  • 帰国した時のライフスタイルに合わせた車を選べる

 

自動車を売却する場合は、自動車を名義変更(持ち主を変更)する必要があります。

  1. 個人で売買と名義変更を行う
    余計な手数料がかからないが、名義変更の手続きや手間がかかる。
  2. 中古車売買業者に売却する
    手続きは楽だが、査定額が納得いかなければ他の業者に査定を頼む必要がある。

ちなみに我が家の場合は、個人にに売却しました。

名義変更の手続きを個人で行うのはとても大変(経験済み)なので、自動車の名義変更は代行の利用をおすすめします。

3.赴任先へ持っていく

中古車を海外へ輸出する場合は、さらに手続きが複雑になります。

コストがかかる上、輸送の際にトラブルに遭う可能性も少なくないので、個人的にはおすすめしません。

自動車の輸送には、最低でも以下のコストが必要になります。

  • 輸出抹消手続き・通関費用:約25000円~
  • 輸出代行手数料:約50000円~(業者によって異なる)
  • 運賃:約10万円~(輸出先によって異なる)
4.知人に貸す

駐在期間中、きちんと管理・メンテナンスを行ってくれる相手がいれば、知人に貸すという方法もあります。

  • 事故や大きな傷がついた場合の取り決めを予めしておく
  • 貸す場合でも車の名義変更は必要

 

家族関連

学校または幼稚園に通うお子様を連れて帯同する場合は、以下の準備を行う必要があります。

  1. 退学の手続きをする
  2. 義務教育の教科書を無料で受け取る
  3. 渡航先の学校(幼稚園)を探す
  4. 赴任先で使用する学用品を準備する

それぞれについて詳しく解説していきます。

1.退学の手続きをする

退学の手続きのタイミングは、海外赴任が決まったらなるべく早めに学校に知らせます。

また、必要書類は赴任先の学校によって異なります。

通学する学校が決まり次第、早めに転校先の必要書類を確認しましょう。

日本で用意する必要な書類一例

・退学届
・在学証明書(英文)
・成績証明書(英文)
・教科書給付証明書
・健康診断票
・歯の検査票
・予防接種証明書(英文) など

2.義務教育の教科書を無償で受け取る

海外赴任にお子様が帯同する場合、海外子女教育振興財団から無償で日本の教科書を受け取ることができます。

詳しくは海外子女教育振興財団 「日本の教科書の無償配布」のサイトをご参照ください。

3.赴任先の学校(幼稚園)を探す

海外の学校(幼稚園)は大きく以下の3つに分けられます。

  1. 日本人学校
  2. 赴任先の現地校(主に現地の公用語)
  3. インターナショナル・スクール(英語)

学校(幼稚園)は赴任先の国によって様々なので、できるだけ早めに情報収集をしましょう。

一般的にインターナショナル・スクールは学費が高く、現地校が安い傾向にあります。

Mia
我が家の場合は就学前だったので、現地幼稚園(英語)に入園。競争率が高く、入園まで約1年待機しました。
関連記事

本記事では、実体験をもとに、 ドイツでの幼稚園探し を徹底解説します。   ドイツへの赴任が決まった家族にとって、最も重要な課題の一つが幼稚園探しです。   日本とは異なる制度や環境の中で、 […]

ドイツの幼稚園 選び方 探し方 in ベルリン

4.赴任先で使用する学用品を準備する

海外では日本特有の学童用品、知育玩具、文房具が手に入りにくいため、予め日本から準備をしていく必要があります。

子供も海外生活は不安やストレスを感じやすく、使い慣れた文房具やキャラクター用品があるだけもで安心感が違います。

必要なものは学校によって異なるので、赴任先の学校に必ず確認しましょう。

 

出国2ヶ月前(重要度:高)

出国2ヶ月前に準備することは主に以下のとおりです。

※クリックでジャンプします

それでは、くわしく解説します。

輸送・旅行手配

段ボールとトラックの写真

まずは、荷物の輸送と航空券の手配です。

船便荷物の選別と梱包

航空便は発送から到着までに最低2週間程度ですが、船便は約2か月かかります。

船便の使用を避けたほうがいいもの

船便には以下のリスクが伴います。

  • 高温多湿化での食料品の劣化
  • 盗難・破損のリスク

赤道直下を通るルートでは、コンテナ内の温度が60度になる場合があり、食料品は鮮度が悪くなるリスクがあります。

また、高価なブランド品は盗難のリスクがあるので、飛行機の手荷物で持参しましょう。

船便には主に衣料品や書籍、おもちゃや日用生活用品などを送ることをおすすめします。

 

日本から持参するおすすめの日用品は、こちらの記事に詳しく書いています。

あわせて読みたい

この記事では 日本から持っていくと便利なアイテム について、実際のところを経験に基づいて書いていきたいと思います。   私は夫の海外赴任に帯同し、子どもを連れて3年間ドイツ生活を経験し、その後帰国しました。 &nbs[…]

海外生活の必需品&不要なもの

 

航空券の手配

航空チケット

出国2ヶ月前になったら、海外赴任先への出国の航空券を手配しましょう。

おすすめのルート

過去に色々な飛行ルートを試した中で、以下のような結論に至りました。

  • 乗り継ぎ数が少ない
  • 移動時間が短い
  • 日本の航空会社が望ましい
  • マイレージプログラムが貯まる会社を選ぶ

 

極端に安いルートは大抵、乗り継ぎ数が多い、移動時間が長い、航空会社が信用できないなどの何かしらのデメリットを含んでおります。

移動先で

乗継便の遅延や欠航、盗難やロストバゲージ

などのトラブルに遭うリスクをできるだけ減らすことが大切です。

Mia
日本と異なり、海外はこれらのトラブル発生率が異常に高いです

 

\【PR】おすすめの購入先/

格安航空券はskytickatまたはExpediaで探すことをおすすめします。

これまで利用した中で最も値段の比較がしやすく、安いルートを見つけられました。

手荷物既定の確認

  •  航空機の手荷物規定
1. 機内持ち込み手荷物
  • サイズ制限:通常 55cm x 40cm x 25cm 以内
  • 重量制限:7-10kg まで(航空会社により異なる)
  • 個数:メイン手荷物1個 + 小物1個(PC、ハンドバッグなど)
2. 受託手荷物(預け入れ)
  • サイズ制限:3辺の合計が158cm以内が一般的
  • 重量制限:エコノミー23kg、ビジネス32kg程度
  • 個数:航空会社やチケットクラスによって無料手荷物数が異なる
3. 機内持ち込み制限品
  • 液体類:100ml以下/1容器(合計1L以内)
  • バッテリー:予備は機内手荷物のみ可
  • ハサミ・ナイフ類:基本的に不可
Mia
賞味期限が気になる食べ物や、現地ですぐ使用したいものは受託荷物を活用しましょう!

 

・航空会社により規定が異なります
・ 乗継便の場合は両方の航空会社の規定を確認しましょう
・出発前に最新の規定をチェックしましょう
・貴重品は機内持ち込み推奨

 

一時滞在先の確保

ホテルの一室

赴任先で住居が決まるまでの間は、現地のホテルに宿泊することになります。

 

住居が見つかるまで、最低でも1週間以上はかかるため、キッチンや洗濯機のついたアパートメントホテルを探すと良いでしょう。

できれば周囲にスーパーマーケットがあるとなお良いです。

  • アメニティが揃っていない場合が多い
  • 海外のホテルは食事は朝食だけが多い
  • ホテル内でも盗難の可能性がある(特に清掃時)

以上の点に注意し、

ホテル生活の食事の用意は基本的に自分自身で行う

と考えたほうがベターです。

 

また、貴重品の管理も日本のように気を抜かず徹底しましょう!

間違っても、現金やパスポートを部屋に放置たまま外出をしないように注意です。

ホテルの予約方法

海外ホテルの予約はホテルズドットコムまたはExpediaで探すのがおすすめです。

海外系のサイト(日本語対応有り)なので、海外ホテルの件数が豊富で、サイトが見やすいので探すのが楽になります。

 

金融・保険関係

2枚のクレジットカード

出国2ヶ月前に、金融・保険関係でやることリストはこちらです。

  • 海外対応クレジットカードの準備
  • 海外送金用口座開設
  • 海外駐在保険の選定・加入
  • 現地通貨の準備

 

それでは詳しく説明していきます。

 

海外対応クレジットカードの準備

海外赴任には、海外旅行保険が付帯した日本のクレジットカードを1枚用意しておくと便利です。

  • 海外旅行時のリスクヘッジとして
  • 海外で日本のネットショッピングを利用するとき
  • 電子書籍など日本の有料コンテンツを利用するとき

ブランドはVISAMastercardを選ぶと、国内でも海外でも使用できます。

海外向きのクレジットカードについての詳しい記事はこちらをお読みください。

あわせて読みたい

この記事では、 海外赴任時にぴったりのクレジットカードを探している 帰国後も使えるカードを探している とお悩みの方に、おすすめのクレジットカード3つをご紹介します。   「海外赴任[…]

海外赴任者向け!クレジットカードおすすめ3選

 

海外送金用口座開設

日本の海外送金用口座があると、海外にいながらも日本のネットサービス利用時やネットショッピングなどで、スムーズに決済ができます。

海外送金用口座でおすすめすのネット銀行はソニー銀行です。

振込手数料の無料回数が他銀行に比べて多く、海外提携ATMで現地通貨を出入金することもできます。

 

海外駐在保険の選定・加入

1.基本の補償範囲
  •  医療費(外来・入院)
  •  緊急搬送費用
  •  賠償責任保険
  •  家財/携行品の補償
  •  死亡・後遺障害
2.選定時のポイント
  •  補償内容の確認
  •  現地の医療費水準に見合う補償額
  •  持病の補償有無
  •  家族の補償範囲

※重要なオプション

  •  歯科治療補償
  •  救援者費用
  •  一時帰国補償
3.加入手続き
  1. 複数の保険会社から見積もり取得
  2. 補償内容と保険料の比較
  3. 加入前の健康状態告知
  4. 保険証券と現地受診方法の確認

現地通貨の準備

1.必要金額の目安
  • 到着後1ヶ月分の生活費
  •  住居の敷金・礼金相当
  •  緊急用現金

 

2.現地通貨の調達方法比較
調達方法 メリット デメリット
日本で換金
  • 到着後すぐ使える
  • 安心感がある
  • 計画的な予算管理が可能
  • レートが割高
  • 必要以上の額を持参するリスク
現地ATMで引き出し
  • 必要な分だけ引き出せる
  • 持ち歩く現金を最小限に抑えられる
  • 比較的良いレートで両替可能
  • 手数料に注意が必要
  • カードが使えないATMの可能性
  • 引出限度額の制限
両替所利用
  • レートが比較的良い
  • 大口両替で優遇レートの可能性
  • 現地の相場が把握しやすい
  • 到着後の時間が必要
  • 営業時間の制限
  • 信頼できる両替所の選定が必要
  • 複数の方法を組み合わせて利用しましょう
  • 到着直後の必要額は日本で換金しておきましょう
  • 長期滞在費用は現地ATMや両替所を利用しましょう

健康管理

薬と聴診器

実際に海外に住んでみて痛感しましたが、以下の理由で日本にいた時のように病院で気軽に受診できなくなります。

  1. 言語の壁
  2. 医療技術の違い
  3. 医療費請求が面倒(海外保険の場合)
  4. 日本と医療制度が異なる(例えば、ドイツは完全予約制でかかりつけ医制度)

 

家族全員分の歯医者と病院は、出国前に一通り受診しておくことをおすすめします。

持病があれば、海外に出国することを医者に伝えて、薬を多めに貰っておくと安心です。

  • チェック項目

□ 歯科検診・治療
□ 健康診断
□ 常備薬の準備
予防接種の確認・実施

予防接種の詳しい記事についてはこちら

関連記事

小さな子どもの定期接種は種類や回数が多く、スケジュールがとても複雑ですよね。 日本の定期接種の中には、海外渡航に推奨されているワクチンが含まれているものもあります。 しかし、渡航先で推奨(または必須)とされている予防接種[…]

海外渡航する赤ちゃんの予防接種

出国1ヶ月前(重要度:中)

出国1か月前になったらやることは以下のとおりです。

※クリックでジャンプします

各種手続き

国際運転免許証

必要な手続きはこちらです。

□ 国際運転免許証取得
□ 在留届の準備
□ 国民健康保険
□ 年金の手続き
□ 携帯電話契約の見直し

 

では、順に解説していきます。

1. 国際運転免許証取得

  • 取得場所:各地域の運転免許センター
  • 必要書類
    • 手数料(2,200円)
    • 有効な日本の運転免許証
    • パスポート用写真1枚
  • 有効期間:発行日から1年間
  • 取得時間:即日発行可能

 

2. 在留届の準備

  • 提出方法:オンライン(ORRnet)または在外公館
  • 必要情報
    • パスポート情報
    • 現地住所
    • 緊急連絡先
  • 提出時期:3ヶ月以上の滞在予定の場合、到着後速やかに

 

3. 国民健康保険

  • 手続き場所:市区町村の窓口
  • 必要な手続き
    • 海外転出届の提出
    • 保険証の返納
    • 精算金の支払い(未納分がある場合)
  • 期限:出国前まで

 

4. 年金の手続き

  • 国民年金の場合
    • 海外転出届の提出
    • 脱退一時金の請求(外国籍の場合)
    • 任意加入の検討
  • 厚生年金の場合
    • 会社を通じて手続き
    • 海外勤務期間中の継続確認

 

5. 携帯電話契約

携帯電話については、主に3つの選択肢があります。

  • 1. 契約継続する場合
    • 国際ローミングの確認
    • データプランの見直し
    • 月額料金の確認
  • 2. 一時休止する場合
    • 休止手続きの確認
    • 再開方法の確認
    • 費用の確認
  • 3. 解約する場合
    • 解約金の確認
    • データ移行
    • 番号ポータビリティの検討
注意点
・契約の縛り期間確認
・機種代金の残債確認
・現地SIMの互換性確認

 

これらの手続きは、できる限り早めに開始することをお勧めします。

特に国際運転免許証や在留届は、赴任後すぐに必要となる可能性が高いものです。

生活整理

断捨離イメージの写真

出国1ヶ月前になったら、生活周辺の整理をしていきましょう。

  • 不用品の処分・売却
  • 定期契約の解約

 

1.不用品の処分・売却

今まで使用していた家具家電も、この時期から本格的に減らしていく必要があります。

出国が決まったら早めに仕分け作業を開始しましょう。(3-4ヶ月前が理想的)

仕分け作業は、 以下の3つに分類します。

  1. 持っていくもの
  2. 売却するもの(メルカリ、ブックオフなど)
  3. 処分するもの(粗大ゴミ、リサイクルショップ)

大型家具は粗大ゴミ収集の予約が必要なため早めに手配します。

 

フリマやオークションサイトに出品をする際に、落札相場はオークファンに登録すると、複数のサイトの相場をまとめて調べることができます。

効率よく高い値段を売りたい方におすすめです。

2. 定期契約の解約

生活で必要な定期契約も、出国1か月前までに解約する必要があります。

  • 主な解約対象
    • 住居の賃貸契約(通常2ヶ月前までに通知)
    • 携帯電話(解約または海外プラン検討)
    • 公共料金(電気・ガス・水道)
    • インターネット回線
    • ジム会員権
    • 新聞購読

これらは時間がかかる作業なので、リストを作って計画的に進めることをおすすめします。

コミュニケーション

日本でお世話になった人、これからの生活でお世話になる人への挨拶等の計画をします。

  • 挨拶回り計画
  • 送別会の日程調整
  • お土産の選定・購入
  • 挨拶状の作成・発送

おもにこちらの4つです。

 

赴任先でお土産を渡す相手は、まず「赴任先の職場の人(またはその配偶者)」がマストになります。

生活のことなど、あれこれサポートをしてもらう立場になるため、喜ばれるお土産を用意していくと良い人間関係を築きやすくなります。

 

おすすめのお土産については、こちらの記事に詳しく書いております。

関連記事

この記事では 海外在住者向けの日本のお土産 についてご紹介します!   海外に住む日本人に喜ばれるお土産を選びたいけど、いったい何を選べばよいか悩みませんか? 私はめちゃくちゃ悩みました。  […]

海外在住者に喜ばれる日本のお土産の選び方

 

外国人向けのお土産の選び方については、以下の記事をぜひご参照ください。

関連記事

「海外の人へのお土産、何を選べばいいんだろう…」 そんな悩みを抱えていませんか?   私はドイツでの海外生活を経験し、日本からのお土産が思った以上に喜ばれ、新しい出会いのきっかけにもなったことを実感しました。 でも、初めて[…]

外国人向けお土産15選

 

出国1週間前~前日(重要度:中)

期限とカレンダーの写真

最終準備

出国1週間前になったらやることはこちらです。

  • 手荷物・受託荷物の最終確認
    □ パスポート・ビザ
    □ 航空券
    □ 現金・カード
    □ モバイルバッテリー・充電器
  • 身だしなみの準備(美容室、整容)
  • 住居の清掃・点検
    □ 電気・ガス・水道の停止確認
    □ 最終清掃
    □ 鍵の返却準備

出国当日(重要度:最高)

空港へ余裕を持った移動をするためには、前日に空港近くのホテルに宿泊することをおすすめします。

最終確認

  • 必携品の確認
  • 住居の最終点検
  • 時間に余裕を持った空港への移動

 

出国当日の重要な、最終確認ポイントについてくわしく説明します。

1. 必携品の確認

□ パスポート・ビザ
□ 航空券(Eチケット)
□ 現金・クレジットカード
□ 海外保険証
□ 携帯電話・充電器
□ 常備薬
□ 目的地の住所情報

2. 住居の最終点検

□ 電気・ガス・水道のメーター確認
□ すべての窓・扉の施錠確認
□ ゴミの処分完了確認
□ エアコン・照明のスイッチオフ
□ 冷蔵庫の電源オフと清掃確認

3. 空港への移動

□ フライト時刻の3時間前までに空港到着を推奨
□ 交通手段の予約確認(電車・バス・タクシー)
□ 天候や交通状況を考慮した余裕のある出発時間設定
□ 大きな荷物がある場合は特に早めの行動を

 

これらの確認を怠ると取り返しがつかない事態になる可能性があります。

Mia
チェックリストを作成して、一つずつ確実に確認しましょう

よくある質問(FAQ)

最後に、よくある質問をまとめました。

パスポート申請に必要な書類は?
  • 一般旅券発給申請書(10年用又は5年用) 1通 「ダウンロード申請書」又は手書き書式の申請書が使用できます。 …
  • 戸籍謄本又は抄本(原本) 1通
  • 住民票の写し 1通
  • 写真(縦45ミリメートル×横35ミリメートル) 1枚
  • 本人確認書類(運転免許証等)

 

パスポートはどこで取得できるの?
パスポートセンターや市役所など、申請場所は各都道府県によって様々です。こちらのサイトで確認しましょう。
もちろん必要です!
年齢関係なく、帯同する家族全員分のパスポートを作成します。署名欄には保護者が代筆して発行ます。
パスポートを紛失したらどうなるの?
国内の場合:発行したパスポートセンターに紛失一般旅券等届出書を提出し、パスポートを失効させる必要があります。
海外の場合:直ちに最寄りの在外公館(大使館または領事館)に連絡します。なお、パスポートの再発行には戸籍謄本が必要です。
海外でパスポートを紛失すると、最悪の場合不法入国などの国際犯罪に悪用されるケースがあります。
作成後は絶対に無くさないよう、大切に保管しましょう。
ビザとパスポートの違いは?
パスポート(旅券)は日本政府が発行する物で、自分の国籍や身分を証明するものです。
ビザ(査証)はその国に入国するための許可証となり、一定期間以上を滞在する場合申請が必要になります。
海外旅行にビザが必要ないのはなぜ?
Mia
海外旅行などの短期滞在の場合は、ビザなしで渡航できる国が多いです。
長期滞在する場合は、その「理由」を居住先に認めてもらう必要があります。
ビザにはどんな種類があるの?
ビザの種類や取得方法は居住先の国や目的、滞在期間によって様々です。

例えば夫が海外赴任で妻が帯同する場合は、妻は扶養家族としての申請をすることになります。

早めに勤務先にビザの申請について確認をして手続きを始めましょう。

 

海外引っ越し費用の相場はどのくらい?
海外引越は費用が高く、船便の場合は近隣諸国でも最低20万円、欧米諸国は50万円はかかります。航空便を利用する場合は更に高額になります。
国外転出届とは?住民票はどうなるの?
1年以上海外に居住する場合、国外に移住することを国や自治体に知らせるための書類です。
住民票は「除票」となるため、住民税を支払う義務がなくなります。

まとめ

出国3ヵ月前から当日まで(もちろん出国後も)、毎日が慌ただしい日々になります。

慣れないことが多いので、何かと忘れてしまいがちです。

準備には何が必要か、あらかじめ見通しをつけておくことで、時間にも行動にも余裕を持つことができます。

  • 重要書類は必ずコピーを作成し、デジタル保存も行う
  • 予想外の出費に備えて、余裕のある予算計画を立てる
  • 現地の気候や文化に関する事前リサーチを行う
  • 家族全員で準備状況を定期的に確認する機会を設ける

当記事が出国準備の参考になれば幸いです!

出国前3か月前からやること
最新情報をチェックしよう!