こんにちは!元ドイツ駐在ママのみあです!
ドイツで3年間、乳幼児を連れて育児をした経験があります。
子連れでドイツへ海外赴任を予定している方や、旅行を検討している方の中には、「ドイツの子育て環境がわからない」「小さな赤ちゃんを連れていけるのか不安」と、感じている人は多いと思います。
今回は、駐在ママの目線から日本と比較した「ドイツの子育て環境」に特化して解説します!
「ドイツの子育て環境」って、なかなかイメージがわかないですよね。
私も海外赴任前は不安でいっぱいでした。
でも実際に生活をしてみると、初めは環境の違いに戸惑ったものの、ドイツはとても子育てしやすい環境であることを知りました。
ただし、日本と比較してドイツのほうが大変だった側面もいくつかあったので、その理由も一緒に紹介します。
ドイツに子連れで海外赴任するか迷っている方、子連れでドイツ旅行を考えている方、ドイツだけでなくヨーロッパ圏に行かれる方にも参考になると幸いです。
それでは、どうぞ!
ドイツは子育てしやすい国である理由
結論から言うと、多くの点でドイツは日本と比べて子育てしやすい国であると言えます。
ここからは私の海外育児経験をもとに、ドイツの子育てのしやすさについて詳しく紹介します!
- ドイツ国民が他人の子どもに優しい
- ベビーグッズが充実している
- 魅力的な公園と豊かな自然環境
- 託児付き外国人向けドイツ語コースがある
- 幼稚園に乳児から無料で通える
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ドイツ国民が他人の子どもに優しい
日本のニュースやSNSでは、よく子どもが公共の場で騒ぐことやバスや電車でベビーカーの置き場所にトラブルが発生することが社会問題として取り上げられますよね。
社会全体の子育てに対する不寛容さのために、親は常に周囲に気を使う必要があります。
一方でドイツは道行く人々が、子どもに対して寛容で育児に協力的であることに驚かされました。
地下鉄ではエレベーターが設置されていない(または故障している)駅も多いですが、ベビーカーを持って階段を移動するときは、街の人々が自ら進んで手伝ってくれます。
Mia こんにちは、元ドイツ駐在ママのみあです! 一昔前、このようなニュースが話題になったことをご存知でしょうか。 さっき5人しか乗っていないガラガラのバスでベビーカーを専用座席にベルトで固定し[…]
狭いバスの中でも、ベビーカーを持って入ることに誰一人嫌な顔はされませんでした。
むしろ進んで譲ってくれて、周りの人の連れへの配慮に驚かされました。
ベビーグッズが充実している
ドイツをはじめとするヨーロッパ各国では、ベビーグッズの充実度が高く、安全性、デザイン性、機能性に優れた製品が多く揃っています!
なぜならドイツやヨーロッパ全般では、ベビーグッズの安全基準が非常に厳しく設定されているからです。
これにより、高品質で安全性の高い製品がを安心して選ぶことができます。
以下に具体的な点を挙げて説明します。
- ベビーカー、ベビーキャリー
- ベビーフード、おむつ
- ベビー向けヘアケア、スキンケア
1. ベビーカーやベビーキャリーなど
ベビーカーは種類が豊富で、コンパクトなものから多機能なものまで選択肢が広がっています。
例えば、ベビーベッドやチャイルドシートは欧州安全規格(EN基準)をクリアしたものが主流で、抱っこひもやベビーキャリアも充実しています。
エルゴベビー(Ergobaby)やベビービョルン(BabyBjorn)といった人気ブランドが多く、赤ちゃんの成長に合わせた製品が揃っています。
2. ベビーフードとおむつ
まずドイツのドラッグストアに入ったときに、ベビーフードの品ぞろえの多さに圧巻された記憶があります。
ベビーフードは日本のように「手作りするもの」ではなく、購入するものという意識が高いそうです。
おむつもサイズからメーカー、デザイン、オーガニックコットン製品などより取り見取りです。
うちで大変お世話になったのが、有機食品だけで作られたオーガニックベビースムージーの「フルッフバー」です。
3. ベビー&キッズ向けヘアケアとスキンケア商品
日本でもヴェレダ(WELEDA)のスキンケア商品は人気がありますが、これが当たり前のようにドラッグストアに並んでいるのです!
幅広い購入先
ドイツには、ドラッグストアやベビー用品店が充実しており、子育てに必要な商品を簡単に手に入れることができます。
特にドラッグストアは、手頃な価格で日常的なベビー用品を提供しており、ベビー用品専門店やは、幅広い商品ラインナップと専門的なサポートを提供しています。
以下に、主要なドラッグストアとベビー用品店について詳しく紹介します!
ドラッグストア
ドイツでメジャーなドラッグストアは、dm(ディーエム)、Rossmann(ロスマン)、Müller(ミューラー)があります。
日本でいうマツキヨやツルハドラッグみたいな存在です。
しかも大きめの店舗ではなんと、おむつ替えスペースと、無料試供品のおむつまで使えます!
ありがたすぎる!
ベビー用品店
ドイツで大手メジャーなベビー用品店はBabyOne(ベビー・ワン)です。
日本で例えると、アカチャンホンポのようなお店です。
価格帯はやや高価ですが、ベビーカー、チャイルドシート、ベビーベッド、衣類、おもちゃなど、あらゆるベビー用品が揃います。
また、ベビー用品に特化したオンラインショップのBabymarkt(ベビー・マルクト)やBaby Walz(ベビー・ヴァルツ)もあります。
魅力的な公園と自然豊かな環境
ドイツは公園や自然環境が豊かで、子どもたちがのびのびと遊べる場所が多くあります。
中でも驚かされたのが、まるでアスレチックのような魅力的な遊具の数々!
都市部でも緑が多く、週末には家族で森や湖に出かけるなど、自然を楽しむ機会が豊富にあります。
Mia こんにちは、元ドイツ駐在ママのみあです。 今回はドイツで3年間子育てをした経験をもとに、ドイツの公園についてのお話をしたいと思います! 海外の公園事情を知りたい人 子連[…]
託児付き外国人向けのドイツ語コースがある
ドイツでは、外国人向けのドイツ語コースが多く提供されており(託児付きでしかも安い!)、子どもも親もドイツ語を学ぶ機会が豊富にあります。
インターナショナルスクールや外国語教育も充実しており、駐在者の子どもが現地の教育に適応しやすい環境が整っています。
幼稚園に乳児から無料で通える
ドイツには多くの公立・私立の保育園や幼稚園があり、一般的には3歳から、施設によっては0歳から無料で利用できます。
さらに保育施設の質が高く、教育カリキュラムもしっかりしているため、安心して子どもを預けることができます。
日本と比べて子育てが大変だった点
これまでドイツの子育て環境の良いところをたくさんお伝えしましたが、もちろん日本のほうが良かった点もあります。
以下をしっかり理解しておけば、子連れの旅行や駐在の準備と対策を行えます!
- 言葉の壁(特に就園児や就学児連れ)
- 外食時(ファミレスがない)
- 緊急時の医療対応
言葉の壁
特に子供が現地の学校や保育施設に通う場合は、ドイツ語の理解が不十分だと先生やクラスメイトとのコミュニケーションに親も子供も苦労します。
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日常生活が不便
ドイツをはじめヨーロッパ圏は、日本のような調味料やお惣菜が手に入りにくく、特に小さな子供にとって、食べ慣れない料理が続くとストレスになることがあります。
特に外食という点では、日本のようなファミリーレストランはほとんどなく、子連れで外食を利用したくても大人向けのお店かばかりです。
キッズ向けレストランがあっても、メニューがピザかポテトかパスタしかない…なんてことも。
また、営業時間が短いことや、日曜・祝日にはスーパーを含めた多くの店が閉まることも不便に感じる要因です。
保育施設が不足している
大都市では保育園や幼稚園の待機児童問題が深刻です。
希望する保育施設にすぐに入れないことが多く、長期間待たされることもあります。
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親戚家族のサポートが少ない
日本では祖父母や親戚のサポートを受けやすい環境がありますが、ドイツでは多くの駐在家庭は親戚が近くに住んでいないため、育児の際に頼れる人が少ないです。
子育て支援センターやサークルもドイツにはありますが、言葉の壁が大きく日本のように気軽には利用しにくいのが現状です。
緊急時の医療対応が不十分
ドイツの医療システムは日本と異なり、初診ですぐに診てもらうことはできず、まずはかかりつけの小児科を見つけなければなりません。
かかりつけを見つけるためには、まず電話で直接予約をとる必要がありますが、新患を受け付けていなかったり、受診まで一週間かかることもしばしばです。
医療費も海外保険を利用する場合、申請が複雑だったり、一旦すべて自費を払う必要があったりと、日本のように便利でスムーズに受診することはできません。
また、緊急時の対応が遅れることがあり、安心して医療を受けられるという点では圧倒的に日本のほうが上でした。
ドイツで子育てを成功させるコツ
ドイツに乳幼児を連れて3年暮らし、楽しいことも大変なこともたくさん経験してきました。
以下に、私が実際の経験をもとにドイツの子育てを成功させるコツを紹介していきます!
情報収集をしっかり行う!
一に情報収集、二に情報収集、三に情報収集です!
それくらい海外で生きていくためには、情報が命綱となります。
なぜなら、医療、住居、子育てのすべてにおいて、システムも言葉も日本と全く異なるからです。
仕組みが分からないと適切なサービスを受けることができず、快適な海外子育てライフも一気に大変なものになってしまいます。
事前にしっかりと情報収集をして、現地で適応する準備をしておきましょう。
Mia こんにちは、元ドイツ駐在ママのみあです! ベルリン動物園は駐在中、年間パスポートを購入してたくさん入園しました。 このブログでは、ベルリンに3年間子連れで駐在した経験をも[…]
日本から支援物資を送ってもらう
特に日本でしか手に入らない食材や衣類、日本のキャラクターグッズに関しては、日本の実家から国際便で送ってもらっていました。
配送料が高く、インボイス(内容物)をすべて英語で書いて送る必要があるため、私の親もかなり戸惑っておりましたが…。
Mia こんにちは、Mia(@mia_deutschu)です! 出国準備で日本からドイツへ持っていく荷物【食べ物編】をご紹介します!ドイツ以外の海外へ行かれる方も是非、参考にしてみてください。 […]
まとめ
ここまで読んで、ドイツは子育て世代にとって素晴らしい環境と感じる一方で、日本よりも不便な一面も多々あることがおわかりいただけたと思います。
特に赤ちゃん連れの場合、ドイツは子育てインフラが充実しており、ドイツ国民の人々も子どもに寛容で子育てがしやすい環境です。
一方で、幼稚園児や小学生以上の子連れは、親が言葉の壁をサポートできる体制が必要なので、しっかりと語学の準備をするように心がけてください。
(と言っても、なかなか時間をとるのは難しいので、無理のない範囲で準備しましょう)
個々の家庭のニーズや価値観により感じ方は異なるため、事前に現地の情報を収集し、適応する準備をしておくことが重要です。
この記事が、お子さん連れでドイツやヨーロッパ圏へ行く方の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!