海外赴任で帯同することが決まり、いざ出国準備を!と考えたのも束の間「準備ってまず何から始めればいいの?」と思った方が多いのではないでしょうか。
我が家も初めての海外赴任で、当時0歳と2歳の子供を抱えながら出国準備をしました。色々と大変でしたが、なんとか無事に終わらせることができました。
- 子連れで海外に駐在・移住する予定の人
- 出国が決まって準備は何をするかを知りたい人
- パスポート写真の作成
- 荷物の仕分け
- 予防接種スケジュールの調整
- 駐在先の情報収集
上記の内容が一通り終わった方は後編の記事ご覧ください。
赤ちゃんの海外赴任はいつから可能?
赤ちゃんが飛行機に乗れるようになるのは生後8日以降なので、基本的には0歳児からでも海外赴任の帯同が可能です。
私の周りにも乳幼児連れで帯同した方だけでなく、赴任先で出産をした方もおりました。
赤ちゃん連れの海外赴任で特に心配な点は健康面です。
- 最低限の衛生面、医療体制が整っているか
- 赴任先の国が子育てできる環境であるか
これらの情報を入念に調べた上で、帯同するかを判断しましょう。
海外赴任が決定したら、まずは情報収集を
赴任先・帯同先が決まったら、まずは情報収集をしましょう。とりあえずネットで気になることを検索するだけでもOKです!
情報収集をする内容
- 駐在先の言語のこと
- 駐在先の生活環境
- 駐在先の治安
- 駐在先の医療事情
- 駐在先の子育ての環境
- 駐在先の子女教育環境
- 出国準備のスケジュール
時間を見て情報収集するべきことは、だいたいこのような感じです。
気になるところから、スキマ時間をみてちょこちょこ調べていきましょう。
情報収集の方法
- 帯同者向けの説明会に参加(会社が主催してくれる場合がある)
- 先輩駐在者や現地に住んでいる人の話を直接を聞く(SNS・メール含む)
- インターネットで現地の情報を調べる
- 海外赴任ガイドブックを参考にする
おすすめの方法は②先輩駐在者や現地に住んでいる人の話を直接を聞くです。
現地の情報にリアルタイムで精通していてかつ、自分が今持っている悩みや疑問を相談することができます。
TwitterやFacebook、Instagramなどで現地に住んでいる方のアカウントをフォローしたり、SNSを通じて仲良くなった人に聞いてみるのもありです。
でも「たくさん質問をするのは相手に悪い気がしてできない。」「顔の知らない相手とすぐに仲良くなれない。」と思われる方も多いと思います。
初めての海外生活が不安に感じるのは誰しもが通る道です。在外邦人の方々は、皆お互い様で助け合って生きてけることを理解しております。
私も駐在3年以上の経験がございますので、ドイツ周辺の情報であればお答えできます。お気軽にお問い合わせフォームやInstagramからお問合せください!
語学の勉強を開始する
海外赴任が決まったら語学学習を始めましょう。特に英会話の経験がない方は早ければ早いほうが良いです。
現地の公用語と英語のどちらを勉強するか迷ったら、とりあえずどの国でもそれなりに通じるので英会話の練習をおすすめします。まずは、英語を話すことに慣れておくことが大事だと思います。
駐在前に英語が全く話せなかった筆者は、現在も英語がペラペラではなく、話せる内容はごく簡単な日常会話に限られています。
それでも、英語を話すことに慣れたのが駐在前との大きな違いです。旅行先での会話や簡単な日常会話ができるようになったのは、なにも難しい言語の勉強の必要はなく、英会話に慣れたからと言えます。
英会話の練習には、オンライン英会話のネイティブキャンプがおすすめです。予約不要で24時間365日好きな時にレッスンができます。定額制でレッスンが受け放題、隙間時間にいつでも英会話の練習ができるので忙しいママにもおすすめ。
荷物の仕分けを開始(出国3~6か月前)
海外への引っ越しは、少量の荷物を送るだけでもかなりの高額になります。例えばヨーロッパへ配送の場合は、最低でも1箱1万円以上はします。
大型になればなるほど高額になるので、特に家具類は現地で購入するほうがずっと安くなります。
家にある荷物を、以下の3種類に仕分けする計画を始めます。
- 持っていくもの
- 日本に置いておくもの
- 処分するもの
持っていくもの
持って行くものの基準をしっかり決めておくことで、必要最低限のものを選びやすくなります。
- 比較的軽いもの
- 海外で現地調達が難しいもの
- 赴任後~1カ月間分の生活必需品(食料含む)
出国時に必要なものを知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
Mia こんにちは、Mia (@mia_deutschu)です! 海外の駐在が決まったけど、いったい何を持って行けばよいか悩みませんか?海外引越はコストが非常に高いので、あ[…]
日本に置いておくもの
日本に荷物を置くには、主に二つの方法があります。
- 実家に頼んで出国期間中は預かってもらう
- 収納サービスを利用する
どんなものを置いていく?
帰国後も使用が想定されるものを中心に置いていきました。
- 食器・調理器具類
- 家具・家電(小型・中型)
- 書籍、書類、アルバム
- 趣味関連のもの
- お気に入りの洋服、着物
トランクルームを使用する場合
実家に置く場所がない場合は、有料になりますが、収納サービス(トランクルーム)を利用する方法があります。
それぞれのサービスの違いを比較してみました。
置き型(屋内) | 置き型(屋外) | 宅配型 | |
---|---|---|---|
初期費用・管理費 | 有料 | 有料 | 無料 |
月額費用 | 高い | 安い | 安い |
荷物出入作業 | 自分自身で | 自分自身で | スタッフが自宅まで取りに来る(無料) |
荷物管理 | × | × | スマホ |
セキュリティ | 〇 | × | 〇 |
湿度・温度管理 | 〇 | × | 〇 |
費用 | スペースの広さで異なる | スペースの広さで異なる | 箱の数またはスペースの広さで異なる |
宅配型のトランクルームは近年登場した新しいサービスで、料金が安くスタッフが配送をしてくれるのが特徴です。預けた荷物はスマートフォンで管理ができるので、好きな時に出し入れができます。
置き型のトランクルームは屋内型・屋外型があり、屋外型で預け場所が都心から離れていると安くなる傾向があります。
おすすめのトランクルームは宅トラ
大手宅配業者のクロネコヤマトが運搬から管理まで行ってくれます。
保管料金のほかには引き取り料金と段ボール料金がかかりますが、保管料は安めなので長期利用をされる方にお勧め。料金は会員登録なしで公式サイトから簡単に料金シミュレーションが可能です。
サービス:専用のボックスに入れ、クロネコヤマトが運搬から保管管理まで行う。
他社との違い:大型荷物は全国対応。クロネコヤマトで安心。
処分するもの
海外赴任は断捨離のチャンスでもあります!
今まで捨てずになんとなく取っておいていたものも、実際に離れてみると無くても困らない物であふれていることに気が付きました。今あるものが、自分にとって本当に必要か不要かを考えてみましょう!
実際に処分を実行するのはもう少し先になりますが、この時期から必要なものと不要なものを仕分けしておくと後々の動きがスムーズになります。
- 大型の家具・家電(実家やトランクルームに預けきれない)
- 流行が過ぎた洋服(帰国後はもっと着れなくなる)
- ずっと使用していないもの(おそらく今後も使用しない)
予防接種スケジュールの確認
乳幼児が帯同する場合
乳幼児を連れていくご家庭は、予防接種スケジュールの確認と調整を早めに行うことをお勧めします。出国時と予防接種の期間が重なっている場合、小児科医と相談して早めたり遅らせたりする必要があります。
日本では無料で受けられる予防接種も、海外で無料は適用されません。しかも渡航後しばらくの間は慌ただしいので、出来るだけ国内に居るうちに済ませておきたいです。
ご存じのとおり、日本では定期予防接種を無料で受けられますが、例えばお子様が生後6か月で出国する場合B型肝炎の追加接種は推奨期間よりも早めに打つ必要があり、MRや水痘、おたふくかぜは出国準備期間中に打つことはできません。
推奨期間より早めに接種できるかどうかは、かかりつけの小児科とよく相談する必要があります。
予防接種には推奨期間と接種可能な期間の2つの期間があります。必ずしも推奨期間に接種する必要はなく、接種可能な期間の範囲内であれば可能です。
ただし、接種の間隔は決められた日数を空ける必要があるため、予防接種計画を立てるのは結構大変でした。
大人を含めた海外渡航に必要な予防接種
日本で行われる予防接種の他に、渡航先では入国のために必要な(または推奨)予防接種があります。特に渡航先が発展途上国の場合は、必要なワクチンの種類が多いので早めの計画が必要です。
家族全員分のパスポート写真を用意する
大人だけでなく赤ちゃんもパスポート写真が必要になります。
パスポート写真は申請から6カ月以内のものが有効なので、写真の申請が通らず撮り直しをする可能性も考えて早めに作成しておくことをお勧めします。
パスポート写真はどこで用意する?
パスポート写真の規格はかなり厳しいので、自分で撮影をすると申請が通らない可能性が高いです。詳しい規定については外務省HPの提出写真規格をご参照ください。
少々お金はかかりますが、パスポート写真撮影の実績がある写真館やスタジオで撮影する方が確実です。
パスポート写真撮影の料金
参考にパスポート写真の撮影を取り扱っているスタジオ・写真館のリンクと料金表を載せておきます。
店名 | 料金(税込) | 枚数 | 備考 |
---|---|---|---|
カメラのキタムラ | 1760円 | 2枚 | |
スタジオマリオ | 2640円 | 4枚 | データCD付 |
スタジオ728 | 1650円 | 4枚 | データCD付 |
コイデカメラ | 2300円 | 2枚 | 家族割引あり |
渡航先の幼稚園や学校の情報収集
子連れで海外赴任をされる場合、この情報収集が海外生活の命運を分けると言っても過言ではありません。
我が家は希望の幼稚園に中々入ることができず、入園までに1年ほどかかってしまいました。
- 駐在先の幼稚園・保育園の場所
- 使用言語について(英語は使えるか?)
- 何歳から入れるか
- 費用
- 現地幼稚園または保育園のホームページ
- メールでの問い合わせの可否
駐在先の住居が決まらないと、幼稚園を決めることは難しいですが、どこに幼稚園があるかあらかじめリストアップしておくと住居選びもスムーズになります。
少しずつ英語も覚えて、社会性や自立性も成長していくのが日に日に感じられます。
まとめ
海外赴任・帯同が決まったらすぐに行う準備のポイントとまとめ
- 情報収集と語学学習はすぐに開始
- 日本から持って行くものは必要最小限に
- 置いていくものと処分するものの選定をしておく
- パスポート写真は6か月前から準備が可能
- 渡航先で必要な予防接種についても早めに調べる