海外の駐在が決まったけど、いったい何を持って行けばよいか悩みませんか?海外引越はコストが非常に高いので、あまり多くのものを持って行くことはできません。
この記事ではドイツで駐在をした経験をもとに、私が実際に持って行って良かったもの、不要だったもの、海外でも購入できるものから手に入りにくいものまでご紹介します!
- ドイツへの駐在を予定している
- 日本から持っていくものを知りたい
- 引越コストをできるだけ抑えたい
- 子連れで帯同を予定している
- ドイツの住居がまだ決まっていない
日本からドイツへ持っていくものリスト
ほとんどの生活用品や家具家電はドイツで揃いますが、住居が決まるまでの間は住居探しや引っ越し作業で買い物へ行く余裕がありません。
引っ越しのコストを抑えつつ、海外生活をスムーズにスタートさせるためには、日本からは以下のものを持参するとよいと思います。
- 衣類一式
- 整容関連(化粧水、ブラシ、ヘアスプレー、散髪セットなど)
- 海外では入手困難な生活用品(排水溝ネット、洗濯ネットなど)
- 医療用品(常備薬、絆創膏など)
渡航したばかりの頃は、文字も読めない、どこに何ががあるかもわからない状態なので、買い物一つするだけでも一苦労です。
以下のようにポイントを押さえれば海外生活の立ち上げもスムーズにスタートできます。
- 日本でしか入手できない生活必需品を優先して持参する
- 電化製品、大型の家具は現地で調達する
- 小さいもの、軽いものを優先して持参する
持っていく量
家族構成や船便を利用するかどうかで、持っていける荷物の量は大きく変わります。
4人家族の我が家では段ボール20箱程度になりました。我が家は船便を利用せず、航空便と飛行機の受託荷物のみを利用しました。
船便を利用しなかった理由
- 輸送量を極力抑えたかった
- 船便のタイムラグが不便だった
- 船便で送られるものが限られていた
- 輸送時の紛失、破損などのトラブルを避けたかった
船便のほうが航空便よりも安く大量に送ることが可能ですが、日本から大量に荷物を持っていくということは帰国時も全て持ち帰る必要があります。少々もったいない気がしますが、現地で調達し現地で処分する方法をとりました。実際この方法で、輸送コストはかなり節約できました。
引っ越しの量は家族構成、滞在期間、駐在先によって大きく変わるため、この方法が必ずしもどの家庭にも当てはまるわけではありませんが、ひとつの参考にしていただけたら幸いです。
衣料品
ドイツにある衣料品店の中では、日本でもおなじみのH&M、ZARAやユニクロ、無印良品(MUJI)あたりで普段着が見つかりやすいです。しかし子連れで買い物する場合は、洋服をじっくり選ぶ暇がありません。未就学児連れでベルリンに渡航する場合は特に注意です。
生活基盤を整えるまでの期間は、服を購入する余裕は全くないので、衣類は普段着・お洒落着ともに一式持参していきましょう。お洒落着は人と会う時に使用する機会がありますので、最低でも2組は必要です。
また、ドイツの水は硬水のため、洗濯を繰り返すと黒ずみやごわつきが目立ってきます。普段着はできるだけ繰り返し洗っても丈夫な服を持参しましょう。
個人的に特におすすめするものは、暖かい肌着です。化学繊維よりも綿の割合が多い素材の肌着はチクチクしなくて着心地が良いです。
美容・整容関連
シャンプーや化粧品、かみそりや整髪料などは、ドイツのドラッグストアーで豊富にそろっています。
ただ、渡航したばかりの頃は商品を見つけるまでが大変なので、生活が落ち着くまでの期間分(3ヶ月くらい)はある程度持参していくと安心です。
また、以下のものに関しては、日本から多めに持参することをおすすめします。
- 保湿化粧水
- メイクアップコスメ
- 散髪セット
保湿化粧水
ドイツの水質は硬水なため、日本のように泡洗顔→化粧水という方法ではなく、メイク落とし用の化粧水をコットンに含ませてふき取る方法が主流です。なので、パシャパシャ顔につけるような化粧水はドイツではあまり見かけません。(一応GesichtesWasserというものはありますが) 保湿化粧水の種類は少ないので、自分に合うものが見つからない可能性があります。
洗顔料やシャンプーなどの石鹸系に関しては、ドイツの硬水と相性が悪いため持参する必要はありません。
ちなみに美容液や保湿クリーム系は、良質なオーガニックコスメが豊富に揃っているので、私はドイツで色々購入を試して楽しんでいます。
でも保湿化粧水だけはなかなか手に入りません。
メイクアップコスメ
ファンデーションやアイライナー、チークなど。日本のコスメに使い慣れている方は、多めに持参した方が安心です。
ヨーロッパ圏にあるドラッグストアでは、日本でもおなじみのメイベリンやロレアルパリのコスメを気軽に購入できます。それに使い慣れていれば現地で調達しても問題ないと思いますが、それも生活が落ち着いてからゆっくり選ぶことになります。
散髪セット
ヨーロッパで働く日本人美容師さんにヘアカットを頼むことは可能ですが、料金の相場は日本よりも高い上、満足のいく仕上がりにしてもらえる美容師さんを見つけるのは大変です。
さらにお子様連れの場合は、自宅でセルフカットをする機会が多くなります。
生活用品
大抵の生活用品はドイツで揃います。全体的に想像していたよりも質が良かったです。掃除グッズや洗剤類に関しては、ドイツ製の方が日本製よりも全体的に優秀です!
ただし、100均で買えるような安くて便利なものはあまりありません。以下のものは、日本から持参することをおすすめします。
- 水切りネット(駐在期間分)
- 洗濯ネット(必要な分だけ)
- 文房具(必要な分だけ)
- 散髪セット(1セット)
- 裁縫セット(100均の小物収納ケースに入る程度)
- 工具セット(100均の小物収納ケースに入る程度)
洗濯ハンガー
ドイツでほとんど見かけることがないのが洗濯(物干し)ハンガーです。基本乾燥機付きの洗濯機を使用していますが、手洗いや乾きが足りない時のために、ひとつ持って行くと安心です。
水切りネット
ドイツでは手に入らないので生ごみを捨てるときに重宝します。駐在期間分を持参しましょう。
洗濯ネット
ドイツの洗濯機は大抵ドラム式なので、洗濯を繰り返しているうちに衣類がすぐ傷んでしまいます。こちらも数枚持っていくことをお勧めします。
文房具
日本製の文房具に比べると、海外製は質が悪いと感じる人が多いようです。もし大量に使う予定があれば持参しましょう。スティックのりや色鉛筆はドイツで購入できます。
裁縫セット
衣服のほつれやパジャマゴムの交換などで必要になります。裁縫セットはドイツでも購入できますが、すぐに必要な道具が見つからない可能性があります。必要最低限の道具を、小さな収納ケースにまとめて持っていくと安心です。
工具セット
裁縫セット同様、ドイツのホームセンターで工具は購入できますが、渡航してすぐ必要になる場合があるので、最低限の道具を日本から持参しすぐに使用できる状態にしたほうが安心です。
風呂敷
お弁当箱(うちはタッパーを使用しています)を包むのに便利です。軽いので荷物にならず、和風の柄は外国人へのお土産やお部屋の飾りとしても使えます。
医療・衛生関連用品
緊急時に備え、以下の医薬品を一通り準備していくことをお勧めします。
- 風邪薬
- 解熱剤、鎮痛剤
- 胃腸薬
- 包帯、絆創膏
- 目薬
- 軟膏
また、慢性的な持病がある方は、かかりつけ医に海外駐在する旨を伝えて相談しましょう。
歯ブラシ
ドイツの歯ブラシはサイズが大きく使いにくいです。必ず日本から駐在期間分(1ヶ月1人1本)を持参していきましょう!海外で歯医者にかかると色々と大変です。
筆者が断然お勧めするのが、歯ブラシはGC(ジーシー)という会社のルシェロという商品。絶妙な形状とフィット感があり大変磨きやすいです。夫も気に入っておりずっと愛用しています。
ポケットティッシュ
ドイツのティッシュは紙ナプキン?と思えるようなかたさで、ガサガサしております。箱ティッシュだとがさばって荷物が多くなってしまいますが、ポケットティッシュはいくつか持参していくことをお勧めします。
電化製品は持参する?それとも現地調達?
電化製品は日本とドイツでは電圧やプラグの形状が異なります。日本の電圧は100VでプラグがAタイプに対し、ドイツの電圧は230Vで、プラグはCタイプとなります。ドイツで日本の電化製品を使用するには、Cタイプの変換プラグと100V→230Vに上げる変圧器が必要です。
基本的に白物家電(洗濯機、掃除機、冷蔵庫、電子レンジ、食洗機)は現地で購入(またはレンタル)します。ヨーロッパの白物家電も高性能なものが揃っているので、機能面での心配はないと思います。
持参するか悩んだのは、日本特有の調理家電(炊飯器やホットプレート、オーブントースター、ホームベーカリーなど)です。あると便利ですが、大抵これらの製品は100Vまでしか対応していないので、その場合は変圧器が必要になります。
しかし変圧器は、定格容量を超えない範囲で使用する必要があります。定格容量量が上がるほど、変圧器は重く大きくなるうえ、変圧器そのものの値段も高価になります。もし変圧器を使用しても、万が一故障してしまったらショックだな…という不安もありました。そうしてまで日本の便利な調理家電が本当に必要なのかと悩んだ末、結局一切持っていかないことにしました。
駐在期間にもよりますが、数年程度であれば海外生活ならではの不便さと、そこから生み出す工夫を楽しむのも、駐在生活の醍醐味かなぁと思っています。これに関しては、個人の判断にお任せします!
変換プラグは多めに持参しましょう
コンセント変換プラグは、安くて小さいので多めに持っていくと便利です。(我が家は10個持っていきました)
スマホやカメラなどの充電のほか、海外電圧対応のヘアアイロンにも使用しています。スマートフォンやカメラは変圧器が不要なものが多いですが、念のため電圧は確認しましょう!
家の色々な場所で使えるほか、Cタイプのプラグはドイツ以外のヨーロッパでも対応しているので旅行先でも使用できます。
USBケーブルも多めに持参するべし
ドイツで売られているUSBケーブルは1本7ユーロ前後するので、100均で多めに購入していくのをおすすめします。USBケーブルはスマートフォン以外にも使用機会があり、紛失・故障・消耗しやすいのでたくさんあると安心です。
海外電圧対応の電化製品
変圧器不要の海外電圧対応の電化製品で、使えそうなものはどんどん持っていきましょう!日本に帰国後もずっと使い続けられるメリットもあります。
海外向け炊飯器
現地で入手できるか不安な方は、あらかじめ日本で用意していくことをお勧めします。プラグの形状と電圧が230Vに対応したものであるか必ず確認しましょう。
ヘアアイロン
ヘアアイロンは海外電圧に対応しているものが多いので、帰国後も使用できるのが大きなメリットです。
パソコン
我が家ではパソコンの使用頻度が高いので必須アイテム。コロナのロックダウン中は、インターネットショッピングや動画配信アニメを視聴する機会が多かったので重宝しました。
一眼レフカメラ
荷物になるのでスマホのカメラでも十分かなと思いましたが、子供の成長や旅行の写真はやはり一眼カメラで綺麗に残したかったので、持ってきてよかったです。
ビデオカメラ(GoPro)
ポケットサイズで耐水機能があり、ボタン一つ押すだけで驚くほど滑らかで美しい動画が撮影できます。
現地調達が望ましいもの
基本的に消耗品(トイレットペーパー、ティッシュ、ビニール袋)はドイツのもので十分です。ビニール袋やジップロックも一通りのサイズがそろっています。また、タッパーもしっかりしたものが揃っているので現地購入をおすすめします。
掃除用品
ドイツの掃除用品は全般的に優れていおりしかも安いです。帰国時にお土産にしたいくらい!
石鹸、洗剤など
日本の軟水とドイツの硬水では水質が異なるため、石鹸が泡立たないうえ皮膚に残って肌荒れの原因にもなります。石鹸やシャンプー、洗濯洗剤・台所洗剤はスーパーやドラッグストアーですぐに購入できるので、現地で購入しましょう。
家具全般
家具は輸送よりも現地購入のほうが断然安く済みます。ドイツは家具付きの住居が多くあるほか、レンタルや中古を購入する手段もあります。
白物家電
電化製品の項目で記載した通り。
洋食器、鍋、フライパンなど
食器は重く荷物になるので、持っていくのは和食器に限定するのをお勧めします。また、鍋やフライパンは、住居によってIHやガスなどキッチンの対応する物が異なりますので、住居が決まってからそろえると良いです。
こちらの記事にも詳しく書いているのでご参照ください。
Mia こんにちは、Mia(@mia_deutschu)です! 出国準備で日本からドイツへ持っていく荷物【食べ物編】をご紹介します!ドイツ以外の海外へ行かれる方も是非、参考にしてみてください。 […]
まとめ
- 衣料品は一式持参していく
- 医薬品は到着後もすぐ使える状態にする
- 日本の歯ブラシは必須
- 家電は現地購入する
- 小さいもの、軽いものを優先して持参する
- 電化製品は乾電池式や海外電圧対応品を持参する
以上のポイントを抑えて日本から持参することで、輸送コストを抑えつつも必要最低限の生活がドイツでも可能になると思います。