海外への転勤や駐在、ホームステイなど、様々な理由で海外の人とお知り合いになる可能性があります。その際に親睦を深めたり、異文化交流のきっかけに大事な役割を持つのが「お土産」です。
この記事では海外に駐在をした経験をもとに、実際に海外の人たちに喜ばれたお土産から反応がイマイチだったものまでご紹介します!
- 初めて海外渡航予定の方
- 長期で海外に滞在する予定の方
- 海外の人に喜ばれる日本のお土産を知りたい方
外国人はどんな日本のお土産が好き?
どのようなものを渡せば良いか悩んだら、自分が相手と同じ立場に立って考えてみましょう!
もし日本にまだ会ったのない外国人が来たら、どんな物をいただけたら嬉しいかを考えてみると、イメージが湧きやすいのではないかと思います。
「日本らしさ」を感じられるもの
これは実際にドイツに数年滞在し、ヨーロッパ周辺国を色々巡った経験を通じて感じたことです。
街中や旅中で出会った人たちと話をすると、まずは「どこの国の出身?」と聞かれることが多いです。そこで日本と答えると嬉しいことに皆、好意的な反応を示してくれました。(社交辞令もあるかもしれませんが)
特に日本料理の美味いという声が多く、文化では寿司、忍者、侍、浮世絵のイメージが強く、中には日本の漫画やアニメのことを知っている方もおりました。
海外にある日本食レストランの内装は和風を全面に出したところが多く、茶道や合気道の教室もあり、日本文化が外国の方々にも受け入れられているようです。
絵柄は力強くてはっきりしたデザインが好まれる傾向が強いですが、繊細で美しい絵柄も喜ばれました。漢字や日本語が入ったものも、かなりcoolな(格好いい)という印象を持っているそうです。
100円ショップはお土産の宝庫
日本の100円ショップの商品は品質が高く、外国の方々にとっては100円以上の価値に感じられるようです。
ヨーロッパにも1ユーロショップというお店は存在しますが、品質はあまり良いものが売られておりません。
もし外国人が日本に遊びに来たら、是非100円ショップを案内してください。間違いなく喜ばれます。
100均の商品は大人向けのばらまき用だけでなく、子供のプレゼント用にもぴったり!当記事では下記に、具体的なものを紹介していきます。
食べ物のお土産選びは慎重に
アジア圏とヨーロッパ圏では食べ物の文化が大きく違い、いわゆる洋菓子と和菓子で好みが大きく分かれやすいと言えます。
特にヨーロッパでは、あんこ=甘くした豆は気持ち悪いと感じる人もおります。西洋では豆はスープなどの食事として調理するものという認識が強いようです。
また、イスラム教徒やヒンドゥー教徒の方々は、一部の肉やアルコールを使用したものは一切口にしない方もおります。肉はエキスを含んだものも禁止なので、日本人の食生活とは感覚が全く異なることを念頭におきましょう。
ヨーロッパ圏の場合
クッキーやチョコレート、キャンディやグミなど、西洋でお馴染みのお菓子はとても受け入れられやすいです。その上で、日本製のお菓子は美味しいと評判は高め。
反対に、羊羹や珍味などの和菓子は賛否が分かれやすく、万人受けしにくいので注意が必要です。
アジア圏の場合
ドイツに住むフィリピンやインド出身の方々の反応を見る限り、日本のお菓子は和菓子・洋菓子ともに全般的に好評でした。
アジア圏にはイスラム教やヒンドゥー教の方が多いので、お土産を渡す前に、宗教上で口にできないものは何かを本人に確認しましょう。
渡す相手はどんな人?
日本のお土産を海外の人向けに用意したい。でも、渡す相手が決まっていないのに選びようがないですよね。
初めのうちは外国人の知り合いも少なく、渡す相手がおりませんでしたが、海外生活が長くなるにつれ「日本から持ってきてよかった」と痛感するようになりました。
我が家は子供づれの駐在帯同だったので、ママ友やお世話になった先生、クラスメイトなど子供関係の交流が多かったです。
そのほかにも、語学学校で仲良くなった外国人やご近所さん、夫の職場の人などたくさん渡す機会がありました。
外国でお土産を渡した相手はこんな人
- ホストファミリー(ホームステイの場合)
- ご近所さん
- 職場の人
- 幼稚園・学校の先生、クラスメイト
- 語学学校の先生・生徒
外国人におすすめのお土産ランキング9選
筆者がおすすめする日本のお土産を、ランキング形式でご紹介します!
安くて大量に配れる!バラマキにおすすめ ベスト3
まだ親しくなっていない人へのお近づきのしるしとして、気軽に配れるバラマキ用アイテムを紹介します。
大きな100円ショップには、外国人向けにお寿司のキーホルダー、扇子、手ぬぐいなどが売られています。これらはどれも日本らしさがある上実用的で珍しく、外国の方にとても喜ばれました!
評価: 5こちらを強くおすすめする理由、それはもし余っても自分用や現地の日本人用のお土産としても使えるからです。さらに宗教上の問題もなく、どの国の人にも受け入れられやすく、しかも安いので気軽にばらまきができます。
評価: 4ヨーロッパ圏の人にも、アジア圏出身の人にも受け入れられた、日本の誇るべき洋菓子です!これを渡して嫌がられることはほぼありませんでした。持ち寄りパーティや、自宅にお客様を招待した時にも使いました。ただし賞味期限が短めなのがややネックです。
特別な人に!個人向けに贈るおみやげ ベスト3
少しお値段が高めのお土産。「親しくなった外国人の友人には何か特別なものを贈りたい」という方におすすめです。
評価: 5近年の和食ブームで箸に興味を持っている外国人は意外にも多くて驚きました。持ち寄りパーティやホームパーティでも、外国人のお友達に「箸の使い方を教えて」と何度も頼まれました。
美しく繊細、かつ和の雰囲気を持つ江戸切子のぐい飲みは、お酒好きな外国人に喜ばれます。高価なので本当に親しい外国人の友人向けにはなりますが、綺麗なグラスは実用性とデザイン性を兼ねており、インテリアが好きな人にもおすすめの一品です。
壊れやすく少々荷物になるので、用意するなら一組程度が良いと思います。
海外のお子様に!子供向けおみやげ ベスト3
お子様がいらっしゃる方は、幼稚園や小学校などでクラスの子に配ったり、仲の良いお友達に渡す機会があると思います。外国人のお子様におすすめのものを紹介します。
評価: 5
どんなおもちゃが出てくるか分からないワクワクさがあるバスボムは、どの世界の子供にとっても魅力的です!100円ショップのものでも、おもちゃが入っていれば間違いなく喜ばれます。
評価: 4.5
ハートや丸などのシンプルなシールは海外でも見かけますが、手の込んだシールや日本文化にちなんだものは珍しいです。荷物になりにくいので、多めに用意することができます。
評価: 3.5
アジアショップでも時々見かけますが、いちご味など期間限定商品は海外でも珍しいです。小分け袋のアソートパックは海外では珍しく、ばら撒きやすいのでおすすめです。
これは失敗⁉︎避けた方が良いお土産
日本を感じられるお土産の中でも、使い道に困るものは避けた方が無難です。
着物・浴衣
おそらく「一度は着てみたい!」という外国人は多いかもしれませんが、実際に使う機会がなく置き場所を取るため、貰った相手は困ってしまう可能性があります。
日本に来た外国人が欲しがっていた場合であれば、プレゼントすると良いだと思います。ホームスティの場合も、ホストファミリーが着物に興味があることが確認できればOKです。
しかし、持っていく荷物に余裕のない駐在者、転勤者にはあまりお勧め出来ません。
宗教がらみのもの
多神教の日本と異なり、海外は一神教の宗教が多く、御守りや仏像などの宗教がらみのものは避けたほうがよいです。
宗教に対する考え方は、日本人と外国人では大きく異なるため、特に注意しましょう。
置物
招き猫や仏像、だるまなどはヨーロッパの街中でも時々見かけますが、置物は場所を取り、相手によって好みが分かれやすいのでおすすめできません。
中には日本刀や盆栽を好んで飾る外国人もおりますが、万人に喜ばれるわけではありません。
アジアショップで手に入る食べ物
実際にその土地に住んでみないとわからないですが、赴任先にアジア食材店がある場合、日本のお菓子は種類は少ないですが購入できます。
特にドイツで日本人が最多の都市であるデュッセルドルフは、日本のものが多く売られているので、喜ばれるお土産選びはかなり難しいかもしれません。
こちらのホームページで、どのようなものが売られているのかリサーチするのをオススメします。
日本の市販のお菓子は、値段は日本よりも高いですが手に入る場合が多いので、現地に住む方にどのような物が売られているか事前にリサーチすることをおすすめします。
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意外にもキットカットが外国人には不評だった!?
私が渡航したドイツでは、意外にもキットカットがドイツのスーパーやアジアショップで手に入るためか「あぁ、これね…」と意外にも薄い反応でした。すでに味を知っていて受け取らなかった人も。キットカットの抹茶味を大量に用意して行ったものの、結局ほぼ家族で消費することに。
まとめ
失敗例も成功例も含めた内容を、今回の記事ではまとめさせていただきました。
駐在生活中には色々な国の出身の方に、持参したお土産を渡しましたが、喜ばれたりイマイチだったりと反応は様々でした。
お土産の中でも特に注意すべきは食べ物です。宗教や好みは日本人の感覚で想像することが難しいので、分からないうちは無難なものを選べば失敗はありません。
- 実用的かつ日本らしさを感じられるもの
- 相手の食文化に合わせた食べ物
上記のポイントを押さえれば、渡す相手にも良い印象を持ってもらえると思います。