「海外で本当に一人ぼっちになってしまうのでは…」
私も3年前、夫のドイツ赴任が決まった時、そんな不安で胸がいっぱいでした。
そして実際、言葉の壁や文化の違いに戸惑い、何度も心が折れそうになりました。
しかし今、帰国して2年半が経った私は、あの経験が自分を大きく成長させてくれたと実感しています。
この記事では、
をお伝えします。
- 駐在妻が感じる孤独の本当の理由
- 孤独を軽減する具体的な方法
- 現地での人間関係の築き方
- メンタルヘルスを保つコツ
- 子育て中でも実践できる対処法
駐在が決まって不安を感じている方、
すでに赴任先で孤独を感じている方へ。
この記事を読んで、より楽しく充実した海外生活の参考にしていただければ幸いです。
3年間のドイツ駐在経験を持つ元駐在妻
2人の乳幼児を育てながら海外生活を経験
語学学校で2年間ドイツ語を学習
帰国後、経験を活かして駐在妻向けブログを運営中
駐在妻が孤独になる原因
海外生活は日本にいるときよりも、孤独になりやすい環境と言えます。
なぜ孤独になりやすいのか、その原因を一つ一つ解説していきます。
原因1:言葉や文化の壁
言葉の壁があると、地元の人との交流が難しく、社会から孤立しやすくなります。
日常的な会話や、簡単な手続きでさえ、不安やストレスの原因になることがあります。
- 外国人と思うようなコミュニケーションが出来ない
- 語学に自信がないため交流を避けるようになる
- 言葉が通じない相手に嫌な顔をされるたびに凹む
ドイツでは、初対面の相手に対しても気さくな外国人が多かったです。
にもかかわらず、言葉の壁が原因でなかなか親しくなれないことに、焦りや不安を覚えやすくなります。
そして気さくな反面、感情の表現もハッキリしています。
言葉が通じない相手とわかると、あからさまに嫌な顔をされることもしばしば…。
当時はかなり凹みました(笑)
原因2:人間関係の悩み
言葉の壁は、人間関係の悩みも引き起こしやすくなります。
私も長女も、当時通っていた幼稚園にあまり馴染めていなかったのですが、
「3年間の我慢だから」
と割り切るようにしていました。
しかしそれが原因で担任の先生ともうまく付き合えず、長女も登園拒否するようになってしまいました。
担任の先生もこのままではさすがにまずいと思ったのか、
「放課後、ママ友を誘って一緒に遊んでみて」と提案されました。
それは私にとってプレッシャー以外のなにものでもなく、ついにはうつ病を発症する原因にまでなってしまいました。
帰国後の幼稚園では普通にママ友ができたので、やはり言葉の壁は大きかったです。
Mia こんにちは、元ドイツ駐在ママのみあです! 今回のテーマは「帰国後うつについて」です。 いきなり重いテーマですみません。 帰国後、1年以上ブログもInstagra[…]
原因3:家に引きこもりがちになる
比較的治安が良いと言われているドイツでも、日本と比べればやはり危険です。
油断をしていればスリに遭うし、薬物中毒の人やホームレスも頻繁に見かけます。
- 外出時は安全面のリスクがある
- 海外での子連れの外出は何かとハードルが高い
- 雨の日はどこにも行くところがない
子ども連れで外出をすると、見知らぬ人に声をかけられることがよくあります。
純粋に可愛がってくれるだけの人が大半ですが、中にはいい人を装った犯罪を狙う人がいるのも事実。
このように、外出時は安全に常に気を遣う必要がありました。
Mia こんにちは、元ドイツ駐在ママのみあです! 一昔前、このようなニュースが話題になったことをご存知でしょうか。 さっき5人しか乗っていないガラガラのバスでベビーカーを専用座席にベルトで固定し[…]
そのうえ子連れの外出は荷物が多く、海外はトイレやコンビニ、授乳室やおむつ替えスペースも少ないです。
駐在最初は、毎日のように公園で遊ばせていましたが、子どもを連れての外出がだんだん億劫になりました。
駐在中の孤独感を乗り切る5つの対処法
海外駐在生活は色々と大変ですが、孤独を乗り切れば自分を成長させるチャンスにもなります。
まずは
ことが大切です。
次に、駐在生活中の孤独を乗り切るための、具体的な対処方法をご紹介します。
- 語学学校に通う
- 夢中になる趣味や仕事を見つける
- 細かいことは気にしない
- 買い物や観光でリフレッシュする
- 現地コミュニティに参加する
対処法1:語学学校に通う
駐在妻さんたちに一番おすすめの対処法がこちらです!
私は現地の語学学校に2年間通った結果、ドイツ語でのコミュニケーションに自信が持てるようになりました。
学校に通うことで外出をするきっかけにもなり、マンネリしがちな駐在生活にもメリハリができます。
- 新しい文化交流ができる
- 学生同士で外国人の友達ができる
- 海外生活に自信がつく
[caption id="attachment_6252" align="alignnone" width="640"] 注)写真は実際の人物ではありません[/caption] 皆さん突然ですが、外国人のお友達はい[…]
対処法2:夢中になれる趣味や仕事を見つける
こちらも語学学校と同じくらいおおすすめできる対処法です。
孤独という感情は、暇になるほど感じやすくなります。
趣味でも仕事でもいいので、何かに夢中になっていれば、孤独を感じにくくなります。
対処法3:細かいことは気にしない
語学が苦手だと、
「相手から嫌われているかも」
「迷惑だと思われているかも」
と思い悩むかもしれません。
海外生活をしていると、予期せず嫌な思いをすることだって珍しくありません。
でも、いちいち気にしていたらメンタルが持ちません。
言葉の壁にぶち当たるたびに傷つき、自信を失いがちですが、自分が外国語を話せない事実はどうあがいても変わりません。
どうせ変わらないのなら、気にしないほうが得だと思いませんか?
対処法4:買い物や観光でリフレッシュする
孤独を感じた時こそ、おひとり様を楽しむのは大事だと思います。
せっかく海外に住んでいるのですから、家で過ごすだけではもったいない!
上記したとおり、治安は日本より安全ではありませんが、貴重品の管理に注意して危険な場所に近づかなければ大丈夫。
カフェ巡り、美術館巡り、ショッピングモール巡りも楽しいし、身近なスーパーやドラッグストアーで珍しいものを探してみるのもおすすめ。
日本よりも海外の方が周りの目を気にしなくて済むので、おひとり様を堪能しやすいですよ!
近くのカフェでコーヒーとケーキを楽しむだけでもOK
対処法5:現地コミュニティに参加する
もし日本語で誰かと話したくなったら、現地の日本人コミュニティやママ友サークルに参加してみてはいかがでしょうか。
同じ境遇の人々と出会える場に足を運んでみると、仲間と交流することができるかもしれません。
- 配偶者の職場でつながる
- SNSや掲示板を利用する
- 旅先で出会う
海外の日本人コミュニティは、共通の悩みを話し合えるだけでなく、新しい友達もできやすい環境です。
配偶者の職場でつながる
配偶者の海外赴任に帯同した場合、職場の家族はお互いに境遇が似ています。
共通の話題が多いので、自然と仲良くなりやすいです。
特に家族構成が似ていれば、お互いに情報共有ができる心強い駐在仲間になります。
私自身も、赴任先で一番仲良くしていた相手が夫の職場を通じたママ友で、帰国した今でも交流があります。
SNSをや掲示板を利用する
XやInstagram、Facebookで海外コミュニティを探してみるのも一つの手段です。
もしSNSが苦手な方は、MixB(リンク先はドイツ版)という海外の情報サイトで、現地のサークル情報を探してみてください。
ドイツだけでなくフランスやイギリスなど、ほかの国でもMixBのサイトがある可能性があります。
ちなみに私は、MixBで日本人のベビーシッターを見つけました。
旅先で出会う
そんな出会いはめったにないと思いがちですが、意外と旅先でも出会いはありました(笑)
もし外出先で偶然日本語が聞こえて仲良くなれそうな雰囲気の人がいたら、思い切って話しかけてみるのもいいですよ。
「日本人の方ですか?」と声をかけてみたら、そのまま意気投合し、友達ができたことがあります。
なんせ海外では日本人が貴重なので、相手側も話し相手を求めている場合があります。
まとめ
駐在妻としての孤独は、多くの人が経験する共通の悩みですが、孤独を感じるのは決して弱さや失敗ではなく、環境の変化に適応するための過程の一つです。
決して自分を責めずに、少しずつ新しい生活に慣れていくことが大切です。
私は帰国をしてから、あの当時を振り返ってみると、
と感じています。
実際夫にも、駐在前と後では見違えるように変わったと言われました。
私自身も孤独を乗り越えたことで、他人の評価を気にせず、精神的な自立ができるようになったと実感しています。
一度きりの人生、海外駐在という貴重な時間を大事にして、楽しんでいただけたらと思います。
このブログでは他にも、私が海外生活を通じて得た経験談をいろいろ書いているので、ぜひご参考ください!
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