海外生活から帰国後に「うつ病」と診断されました【駐在ママの体験談】

Mia
こんにちは、元ドイツ駐在ママのみあです!

 

今回のテーマは「帰国後うつについて」です。

 

いきなり重いテーマですみません。

帰国後、1年以上ブログもInstagramも更新が止まり、ご心配をおかけした読者様もいらっしゃると思います。

実は私、3年間のドイツ生活から本帰国をした後、受診の結果うつ病と不安障害の診断を受けました。

 

Mia
ご心配おかけしました。

 

今回の記事では、この私がうつ病と診断された経緯や、駐在者のうつ病について赤裸々に紹介したいと思います!

 

私がうつ病になった経緯

落ち込む女性

うつ病の療養期間中はパソコンに触れることすらままならなかった私ですが、今ではこうして再びブログを書けるようにまで復活しました。

 

私がうつ病を発症してから診断を受け、治療するまでの経緯についてお話しします。

人間関係が一番の要因

人間関係のイメージ写真

私の場合は結論から言うと、元々の自分の気質と子どもが通う幼稚園の人間関係にありました。

近所のママ友付き合いとの関係は良好だったし、家族仲も特に問題ありません。

 

しかし、長女が言葉の壁から幼稚園の同級生との関係作りに苦労しておりました。

その際、幼稚園の先生より「まずは親同士が仲良くなりましょう。放課後に遊んでみてください。」とアドバイスを受けました。

 

子供たちと遊ぶベビーシッター

私自身、英語が堪能なわけではなく、カタコトでなんとか日常的なやり取りをするのがやっと。

そんな状態で、親同士が仲良くなるというのは無理難題であり、先生の言葉がプレッシャーとして重くのしかかりました。

 

帰国後に燃え尽きてしまった

燃え尽きた写真

海外にいる間は、幼稚園の先生に子供たちがお世話になっている以上、いい加減な態度はとれません。

とにかく毎日のプレッシャーに耐えながら、「あと数か月で帰国する」と自分に言い聞かせて、毎日その場をしのぎ続けました。

 

言葉が不自由な中での人付き合いは、非常に辛いものでした。

にもかかわらず、

その気持ちに蓋をし続けた結果

私はうつ病になってしまいました。

 

海外にいたころ、既にうつ病にかかっていたのかもしれません。

しかしそれを自覚したのは帰国後しばらく経った頃でした。

 

緊張の糸がプツンと切れたと同時に、一気に無気力になったのです。

 

うつ病の主な症状

まず最初に顕著に現れた症状は「不眠」です。

眠りたくても眠れない日々が続きました。

 

その次に現れた症状は「不動」

昼間は起きたくても体がまったく動かない日が続きました。

 

日中はずっと寝込み、簡単な日常生活すらろくに送れません。

動きたくても体がいうことを聞かず、自分が情けなくて更に落ち込むという悪循環に陥りました。

 

さらに現れたのは「不安」です。

  • 夫が病気で死んでしまうのではないか
  • 子どもが事故に遭うのではないか
  • 貯金が底をつきてしまうのではないか

と、些細な不安が莫大に大きくなり、常にイライラピリピリしていました。

ちょっとした不安みるみる膨れ上がって爆発し、ついには子どもに声を荒げたり手を上げそうになったりまでしました。

 

そんな自分が恐ろしくなり、ようやく私は心身の不調を自覚し、心療内科への通院を決意しました。

Mia
自覚するまで、結構時間がかかった気がします

治療後の経過

薬と聴診器

私がついた診断は、「うつ病」と「全般性不安障害」でした。

 

その後「レクサプロ」「エビリファイ」「リフレックス」など、色々な薬を組み合わせて調整し、1年以上現在も継続して服薬中です。

おかげで心身ともに回復し、ようやく元の日常生活を送れるようになりました。

 

この治療は日本に帰国したからできたわけで、在外中の治療は色々な意味で難しかったと思います。

 

というのも、海外では

言葉の壁のほかに、医療保険の壁

もあるんです。

海外在住者のうつ病の主な要因

うつ病の発症には、個々の状況や環境による様々な要因がからんでいます。

  1. カルチャーショック
  2. 孤独感
  3. 言語の壁
  4. うつ病の既往歴

以下に詳しく解説していきます。

カルチャーショック

右も左もわからない、生きるだけで精一杯

例えば渡航先の国の文化が日本と大きく異なる場合、カルチャーショックとなりストレスを感じることがあります。

 

例えば私たちが赴任したドイツでは、

  • 注文した荷物が届かない
  • 相手に非があっても決して認めない
  • サービスの質が低く常に不安

などのトラブルが日常生活で相次ぎました。

こういったストレスが長期間続くと、うつ病を引き起こす要因になることがあります。

しかしながら、カルチャーショックに関しては私はむしろ違いを楽しんでおり、うつの要因にはなりませんでした。

孤独感

海外での生活は、家族や友人から離れることで孤独感を感じやすくなります。

そうならないために、私は同じ海外赴任をしている日本人のコミュニティに積極的に参加しました。

 

そのおかげで、私は孤独感に悩まされることは少なく海外生活を過ごせました。

現地でのサポート(友人、家族、コミュニティ)がない場合、孤独感や孤立感が強まることは皆わかっているためか、いじめなどもなく楽しく過ごせました。

言語の壁

現地の先輩「ドイツ語は全く勉強せずに来たけど、現地の語学学校に3年かよったら沢山友達ができましたよ。毎週持ちよりホームパーティをしたり」

元々英語が得意だったり、語学が苦手でもコミュニケーション力が得意な人は、海外生活にも適応しやすいと言えます。

例えば、同じ環境下にいた駐妻友達は、環境の違いを楽しんだり、積極的に語学を学んで現地に溶け込んでおりました。

うつ病の既往歴

既にうつ病の既往歴がある場合、再発のリスクは高まります。

私は過去にうつ病の既往があったこともあり、人間関係のトラブルがきっかけでうつ病が再発したのだと思います。

 

もし日本にいたら、早めの対応で再発を防げたかもしれません。

しかし、海外赴任中は対応が遅れがちになります。

 

海外赴任でうつ病にならないために

私の場合は、幼稚園での人間関係とうつ病の既往歴が大きな要因でした。

恐らく幼稚園でのトラブルが無ければ、大きな悩みもなく海外生活を楽しめていたと思います。

 

幼稚園の人付き合いは避けらなかったので、逃げられないストレスの蓄積がうつ病の原因となったのです。

 

海外生活がつらいと感じた時点で、

夫を海外に残し帰国する

という選択は、うつ病にかかっている本人には難しいものです。

しかし、帰国という選択は決して逃げではなく、心身の健康を守るために必要な手段だと思います。

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ここまで記事を読むと、海外生活にはネガティブなイメージを持ってしまうかもしれませんが、日本では経験できない楽しいことが本当にたくさんありました。

日常が全て非日常的であり、帰国した今でもこの経験は人生における大切な糧となっております。

 

特に駐在2年目は生活に慣れはじめ、旅行を楽しんだり語学学校に通ったりと充実した毎日でした。

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しかしそういった生活のなかで、逃げ場のないストレスにぶつかることもあると思います。

そんな時は、

  • 自分を責めない
  • 周囲のサポートに頼る
  • 帰国も選択肢に入れる

ということを考えてみてください。

 

そして万が一、うつ病になってしまったとしても、しっかり治療を続ければ私のように回復することも可能です。

Mia
時間はかかりますが必ず治療できます。

 

海外赴任帯同3年でうつ病&不安障害と診断されました
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