【海外の生理用品事情】日本との違い|ミレーナ装着のメリットと体験談

この記事では

海外の生理事情とミレーナについて

くわしく解説します!

 

世界中のどこにいても、女性を悩ませるのが生理事情。

海外で生活をすると、日本との生理用品や文化の違いに戸惑うことがあるかもしれません。

日本でも不快なのは変わりませんが、だからこそ少しでも快適さを求めたくなりますよね。

 

今回は

  • 海外の生理事情を知りたい
  • ミレーナ装着に興味がある

という方におすすめの記事です。

 

実は私、ミレーナを装着しているんです。

装着のタイミングは、海外赴任中に一時帰国をした時です。

理由は、少しでも生理の負担を軽くしたかったから。

くわしくはのちほどお話ししますね。

 

私は夫の海外赴任に帯同し、子どもを連れて3年間ドイツ生活をしました。その経験に基づき、記事を書いております。

 

海外の生理用品事情

生理用品を説明する女性

海外では、日本のような使い心地の良いナプキンはなかなか手に入りにくいです。

ナプキンもありますが、どちらかというとタンポンや月経カップのほうがメジャーな傾向があります。

Mia
私はナプキンとタンポンを併用していました

 

ちなみに海外のドラッグストアで生理用品を購入しても、わざわざ紙袋に入れて隠すような文化はありません。

(個人的にはそのほうが気楽でいいのですが)

 

使い慣れた生理用品を日本から持ってきても良かったのですが、荷物の容量の関係上、現地で購入することにしました。

この記事では、実際にドイツ生活で入手した生理用品について解説します!

タンポン

ドイツの箱に入ったタンポン

こちらがドイツで実際に購入した箱に詰められたタンポンです。

なんだか弾丸みたいですね(笑)

サイズも経血量に応じて選ぶことができます。

ドイツの箱から出したタンポンと1ユーロコイン

こんなかんじで、タンポン本体に直接フィルムで覆われているので、挿入の際は手が汚れるのが嫌でした。

(取り出しの紐はちゃんとついています。)

その分安くてたくさん入っているので、頻繁に取り換えても全然減らないです。

 

ナプキン

ドイツ製生理ナプキンと1ユーロコイン

こちらが海外で売られている生理用ナプキン。

夜の多い日用タイプで上下に長いですが、写真のとおりペラペラで薄いです。

肌触りもガサガサで、日本のふわふわサラサラのナプキンが恋しかったです(笑)

横漏れガードとかもないので、タンポンと併用しないと漏れてしまって大変です。

月経カップ

海外の月経カップ

月経カップも海外ではメジャーであると聞いて、私もどんなものかと試してみました。

(値段はだいたい10~20ユーロ)

月経カップは長時間交換しなくて済む、漏れにくい、衛生的など、メリット盛りだくさんという話だったので期待してました。

 

しかし、残念ながら月経カップは私には合いませんでした。

使い方が悪かっただけかもしれませんが、

  • 挿入&取り外しが大変
  • 手に血液が付着する
  • 挿入後の違和感が半端ない
  • 普通に漏れる

など、私にとってはデメリットしか感じられず。

まだナプキン+タンポンのほうが、よっぽど簡単で衛生的に感じました。

ミレーナに関するQ&A

お腹の前でハートを持つ女性

先述しましたが、私は現在も含めてミレーナを挿入しております。

海外生活中に生理の不快さがMAXになったのが、一番の挿入のきっかけになったかもしれません(笑)

 

海外で婦人科健診をした時に、経血量の多さと生理痛に悩まされていることを医師に伝えたところ、ピルやミレーナの提案がありました。

私はすでに子どもが2人おり、今後出産の予定もなかったのでミレーナを選択しました。

 

ここからは、実際にミレーナを装着した体験をもとに、よくある質問・お悩みに答えます!

ミレーナとは?

ミレーナのイラスト

避妊と月経コントロールが可能なホルモン放出型の子宮内器具(IUD)です。
  医師によって子宮内に装着され、約5年間効果が持続します。
 黄体ホルモンを放出することによって、子宮内膜を薄くしてくれる作用があります。

ミレーナのメリットは?

装着するだけで経血量が減り、生理の不快感が激減します!
生理痛に悩まされることもなくなりました。

ミレーナを装着した理由は?

1つ目は、とにかく生理痛が辛かったことと、経血が不快だったから。
海外にいると頻繁に病院に通うのが難しく、ミレーナはピルと異なり装着後5年間ほど効果が続くため、ミレーナを選択しました。
2つ目は、今後出産の計画がなく、避妊を希望していたからです。

ミレーナは痛い?

挿入時は少し痛いですが、子宮がん健診時程度の痛みです。(個人差があると思いますが)
挿入後は1週間ほど、生理痛に似た鈍痛に悩まされましたが、その後痛みは全くなくなりました。

ミレーナの副作用やリスクは?

一般的には頭痛や吐き気、腹痛や乳房の痛みが出る場合があるそうですが、私の場合は最初の1週間の腹痛だけでした。

ミレーナは避妊できる?

はい、できます。
ミレーナの避妊成功率は99%以上とされ、ピルやコンドームと比較しても非常に高いです。
ミレーナから放出されるホルモンの作用で子宮内膜が薄くなり、受精卵が着床しにくい環境になるためとされています。
ただし、ごくまれに妊娠する可能性もあるそうです。(年間0.2%程度)(引用元:心斎橋駅前婦人科クリニック

ミレーナ装着後の生理はどうなる?

生理は来ますが、毎回終わりかけの5日目のように量が減りました。
Mia
生理痛に悩まされることもなくなりました

ミレーナの費用は高い?

  • 保険適用の場合:約1万円から1万5千円前後
  • 保険適用外の場合:約5万円から7万円前後

生理痛月経過多の治療目的などが医師に認められた場合、保険適用になります。

ミレーナでうつ病やがんになる?

私は装着して4年目になりますが、今のところ婦人科健診では特に異常はありません。
ミレーナ装着後にうつ病は発症しましたが、別のハッキリした原因があるので、ミレーナが直接の要因にはならないと考えています。
ミレーナはほとんどが子宮内で作用するため、経口避妊薬のように全身的に影響を与えることは少なく、うつ症状を引き起こすリスクは比較的低いとされています。
また、子宮内膜を薄くするため、子宮がんのリスクを下げるという研究結果も出ています。(引用元:Roswell Park Comprehensive Cancer Center – Buffalo, NY

ミレーナ装着後のメンテナンスは必要?

ミレーナ装着後は、正しい位置にあるかを定期的に調べる必要があります。
最初はミレーナ装着後1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月、それ以降は1年ごとに超音波検査で婦人科に通っています。

ミレーナは外れることはある?

装着して4年目ですが、外れたりずれたりしたことはありません。
ただし、非常に稀に外れることもあるようなので、定期的な検診は必要です。

ピルではなくミレーナを選択した理由は?

  • ピルだと血栓症のリスクが不安だったから
  • 海外にいて定期的な受診が困難だったから
  • 月経量を減らすのを目的にしたかったから

ミレーナが向いている人は?

以下に該当する人が向いています。
  1. 長期間の避妊効果を希望する人
  2. ピルの服用を忘れがちな人
  3. 月経量や生理痛に悩んでいる人
  4. ピルによる副作用が心配な人
  5. 子宮に異常が無い人

ミレーナのデメリットは?

ないです!
しいて言えば費用が高いこと、装着後しばらくちょっと子宮が痛いことくらいです。
しかし、あの生理の痛みや経血の不快感から解放されると思えば、安いくらいだと思います。
ピルと比較しても副作用が少なく、長期間の利用ではミレーナのほうがコストパフォーマンスが優れています。
  • ピル:年間12,000円~30,000円、5年間で60,000円~150,000円
  • ミレーナ:初回費用30,000円~80,000円、5年間の総費用はそれだけ
年に一度の検診だけで済むので本当に楽になりました。

ミレーナを装着して後悔は?

全くないです!
むしろもっと早く装着すればよかったと思うくらい。
たしかに費用は高価だし、体に直接入れるものなので迷う方も多いと思います。
ですが5年間もの間、生理痛や経血の不快感から解放され、その上避妊効果も非常に高いことを考えてみてください。
もともとは経産婦向けに開発された避妊具ですが、近年では若年層や未婚女性、出産経験のない女性でもミレーナを使用するケースが増えているようです。
ミレーナは医師による処置が必要なので、長く海外生活を予定している方は、できれば日本にいる間に装着することをおすすめします。

まとめ

海外と比べて、日本の生理用品は非常に優れて快適なものであることが、実際に住んでみてわかりました。

しかし、いくら日本の生理用品が優れていたとしても、血は出るしお腹が痛いことには変わりありません。

今後、海外に行く予定があって赤ちゃんも欲しいという方は、日本から鎮痛剤や生理用品を用意することをおすすめします。

 

そして「ミレーナ装着してみようかなー?」と少しでも迷っているなら、是非今すぐ装着してほしいです!

  • 生理痛から解放される
  • PMSから解放される
  • 経血の不快感から解放される
  • 高い効果の避妊ができる

といいことづくめなので、是非医療機関に相談してみてください。

ミレーナは全ての人に適しているわけではなく、子宮筋腫や異常な子宮形態がある場合は、ミレーナが適さないことがあります。

そういった場合は、ピルや鎮痛剤という選択肢もあるので、医師と相談し、自分に合った避妊方法を選ぶことが大切です。

 

もし生理痛や経血の不快感に悩まされていたら、検討してみてくださいね。

これから海外赴任などを予定している方は、日本にいるうちに医療機関に相談することをおすすめします!

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