この記事では、
- 子どもを連れて海外に行くのが心配
- 海外の治安と安全対策が気になる…
とお悩みの方に、
についてお話しします!
一般的に日本は外国に比べて犯罪率が低く、治安が良い国と言われています。
だからこそ
「海外では具体的に何が危険なのか」
「どのような安全対策が必要か想像がつかない」
という人も多いのではないでしょうか。
特に、小さなお子さま連れで海外に行く予定の親御さんは、不安も大きいですよね。
そこで今回は、子どもを守る安全対策と海外の治安状況についてお話しします。
日本と海外の犯罪率の比較
(出典:NUMBEOより Crime Index by Country 2024 Mid-Year)
こちらの画像は、世界各国の犯罪指数を図にしたデータです。
緑に近いほど犯罪指数が低く、赤に近いほど犯罪指数が高くなります。
私が駐在していたドイツも、世界的に見ると比較的安全度が高いように見えます。
しかし、実際に私がドイツで生活して体験した感覚では、日本に比べると安全度は高いように思えませんでした。
その理由はのちほど解説します。
そしてこちらの表が、国別安全指数の高さランキングになります。
順位 | 国名 | 数値 |
---|---|---|
1 | アンドラ | 85.9 |
2 | アラブ首長国連邦 | 84.4 |
3 | カタール | 84.0 |
4 | 台湾 | 82.8 |
5 | オマーン | 81.8 |
6 | マン島 | 80.4 |
7 | 香港(中国) | 78.4 |
8 | アルメニア | 77.8 |
9 | 日本 | 77.3 |
10 | シンガポール | 77.0 |
日本はランキング10位以内と、比較的安全度の高い国であることがデータからもわかりますね。
裏を返せば、世界のほとんどの国は日本よりも安全指数が低いことになります。
子連れのための海外安全対策
日本よりも安全な国は、世界的に見ても少数であるということがハッキリしました。
ですが必要以上に恐れるのではなく、事前にしっかりと準備をし、正しい対策をすることで事件を未然に防ぐことができます。
子どもを連れて海外に行く際に、海外に潜む危険と安全対策について解説していきます。
誘拐対策
子どもを公園で遊ばせたり、一緒に買い物に連れていったりするなど、海外でも子どもが外出する機会があります。
中でも気をつけたいのが子どもの誘拐です。
一番の誘拐対策は
ことです。
当たり前のことに感じるかもしれませんが、誘拐は親が一瞬目を離したスキを狙われます。
- ショッピングモール
- 観光地や人混みの多い場所
- 公園や遊び場
- 公共交通機関や駅の周辺
- 駐車場や地下駐車場
- トイレや休憩スペース
こちらの動画は、海外の誘拐未遂犯の犯行現場です。
誘拐未遂犯、逮捕される
自然すぎて怖い…pic.twitter.com/OIM6dAQJnF— パラノーマルちゃんねる (@paranormal_2ch) October 8, 2024
動画の犯人はのちに逮捕されたようですが、連れ去られそうになった子どもは、まだよちよち歩きの赤ちゃんで抵抗できる年齢ではありません。
動き回る子供を常に監視しておくのは大変ですが、
ということを念頭においてください。
盗難防止策
海外で最も発生しやすい犯罪は、「スリ・置き引き」や「窃盗」です。
特に海外では観光客を狙った犯罪が特に多発する傾向があります。
観光客が狙われる理由は
- 観光客が慣れない環境で気を緩めやすい
- 盗難に気付きにくく犯人が逃げやすい
などがあります。
海外でのスリや置き引きは、特に観光地や人混みの多い所で多発します。
しかし、人混みが少ないからと言って油断していると、そのスキを狙われることも少なくありません。
ドイツにいた時、私は実際に知人から
「動物園でバッグを置き引きされた」
「いきなり複数人から話しかけてられて、高価な腕時計を盗られそうになった」
という話を聞きました。
- 高価なアクセサリーや腕時計は身につけない
- バッグの持ち方に気をつける
- 常に周囲を警戒する
- 必要以上に現金を持ち歩かない
- クレジットカード利用時は暗証番号を手で覆って入力する
- 道端で話しかけられたときは特に警戒する
なるべく貴重品はセキュリティポーチに入れて、普段外からは見えないようにしておくと安全です。
また、万が一の盗難に備えて、海外旅行保険やクレジットカードに付帯された保険に加入しておくと、盗難による損害を補償してもらえることがあります。
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テロ対策
海外生活の際に、日本にいる時よりも警戒すべき点の一つに「テロ対策」があります。
一般人である私たちができるテロ対策は、
- テロの標的になりやすい場所にはなるべく近づかない
- 周囲に対する警戒心を持つ
- 情報を常に把握する
- 自分の行動をSNSに必要以上に公開しない
という点が重要です。
基本的「人が集まる場所」がテロのターゲットになる可能性が高いため、混雑が激しい時間帯や場所は避けましょう。
- 繁華街やイベント会場など
- 混雑した時間帯の駅や通り
とはいえ海外生活の中で完全に避けることは困難なので、普段から自分の身を守る行動について解説します。
まず、周囲に対する警戒心を持つという点ですが、具体的には
「バッグや荷物が放置されている」
「周囲に不審な人物がいる」
と感じたら、速やかに離れましょう。
また、人混みが多い場所に滞在する時には、万が一の事態に備えて、すぐに脱出できる出口や避難経路を事前に確認しておきましょう。
私が実際に海外に住んでみた感想
私はドイツの他に、チェコ、ベルギー、フランス、クロアチア、スペイン、ハンガリー、ウイーンなどヨーロッパを中心に旅行してきました。
巷では移民問題が話題になっておりますが、確かに移民が多く住む場所では治安が悪いと感じました。
もちろん海外には綺麗で治安のよい場所もたくさんありましたが、特に駅周辺や観光地の裏路地などは治安が悪いところが多かった印象です。
治安が悪いと言っても、落書きが多いとかゴミがたくさん落ちているとかそんなレベルです。
私の場合、3年間生活をしていて幸いにも大きな犯罪に巻き込まれたことはありませんが、以下のようなことはありました。
- 隣人のガレージの柵がこじ開けられ盗難に遭った
- マンションの駐車場にある自動車のほぼ全てが、何者かに故意に傷つけられた
- マンション敷地内のゴミ捨て場が放火された
- 不審者に声をかけられた
- 子どもが遊ぶ公園に使用済みの注射針が落ちていた
- 近所のバス停のガラスが何者かに破壊された
直接犯罪には巻き込まれなかったものの、軽犯罪の頻度は日本よりも頻繁に目にした印象があります。
近年では日本でも治安の悪化が懸念されていますね。
【京都府宇治市】自動販売機9台が壊され、中から現金が盗まれる「日本の治安が海外に近づいてきている」 https://t.co/m3LqrYnxPw
— @airi_fact_555 (@airi_fact_555) May 16, 2024
このニュースを見て驚く方も少なくないと思いますが、確かに私が住んでいたドイツでも似たような犯罪に遭遇したことがあります。
日頃からしっかり注意して対策をしておくことで、これらの犯罪に巻き込まれることなく生活ができると思います。
まとめ
日本と比べると、確かに海外の方が緊張感をもって生活していました。
特に私は小さな子供を二人連れて駐在していたので、外出の際は毎回気をつけておりました。
ただし、「海外=危険」と安易に結びつけるのではなく、最低限の防犯対策をしていれば過度に怖がる必要はないと思います。
- 子どもから目を離さない
- 危険と言われる地区に近づかない
- 荷物の管理を徹底する
ということを徹底すれば、そうそう犯罪に巻き込まれることはありません。
海外では日本よりも気さくで親切な人が多く、道行く人々との交流が私の楽しみでもありました。
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