2児のママのMia (@mia_deutschu)です!
私は英会話どころか、人とのコミュニケーション自体が苦手なのですが、海外生活には強い興味がありました。
海外赴任の帯同が決まったと同時に英語の勉強を始めたものの、いくら努力をしても思うような結果はでませんでした。夫曰く、語学を堪能に話せるレベルになるには、よほど語学が得意でない限り10年はかかるとのこと。
今まで話せなかった私が、いくら焦って勉強してもいきなりペラペラに話せる魔法なんてない。
せめて最低限自分の意思を伝えたり生活できる程度の語学は身に着けたい…。
そんなある日、とある先輩駐在ママさんから「せっかくなら赴任先の母国語を話せた方が生活がスムーズになるよ!」というアドバイスをいただききました。
言われてみれば確かに。英語の勉強にも飽き飽きしていたところだったので、出国前の準備期間にドイツ語を始めたエピソードを漫画にしました。
【1話】語学初心者の主婦がドイツ語を始めてみた
はい、いきなり壁にぶち当たりました!!
名詞の性別って何!?って感じです。
英語とドイツ語どっちが難しいの?と時々聞かれますが、どちらもそれぞれ難しいです。ですが、日常生活上の決まりきったフレーズに関してはどちらもそこまで難しくはないと感じます(ようは慣れです)。
【2話】名詞の性別覚え方 作戦その1
名詞の性別を覚えやすくするために、とりあえず名詞を擬人化してみました。
案外いい作戦だったと思いますが、決して万能ではありません。
性別のイメージが結びつきづらい単語も多く、スカートとズボンのように、性別と実際のイメージと逆もありました。
ドイツ語の名詞の性別は、英語でいうと a や the (冠詞)、あとは my とか your など(所有格)が性別によって変化します。
【3話】名詞の性の覚え方 作戦その2
受験生がトイレの壁に付箋で貼って覚えるテクニックを活用して、色分けした付箋で単語と性別を同時に覚える練習をしました。
漫画のとおり子供の手に届くところの付箋はすぐに剥がされてしまいましたが(^^;)
作るのに結構手間がかかる上、貼れるものが限られるので結果としては微妙でした。
でも日常で目に触れて確実に覚えやすいので、手段の一つとしてはありです!
【4話】ドイツ語の格変化の覚え方は?
ドイツ語は格助詞が性別ごとにそれぞれ異なった変化をします。…と言われてもイマイチよくわからないですよね。。
格助詞とは?
格助詞とは日本語で言う「が」「の」「に」「を」などにあたります。
これが、ドイツ語では1格から4格があり、それぞれが日本語のすでに述べた格助詞におおよそ該当します(完全一致ではない)。
色が変わったところが、格変化するところ。
ドイツ語は主語が誰か(例で言うと私)、目的語の性別がなにかによって微妙に変化します。
冠詞とは?
- 不定冠詞(英語のa)
たくさんある中の不特定の一つ。初めて話題に上がるもの。
例)昔々、ある女の子がいました。
Once upon a time, there was a girl. - 定冠詞(英語のthe)
たくさんある中の「特定」した一つ。すでに話題に出ているもの。
例)その女の子は赤ずきんと呼ばれていました。
The girl was called ‘Akazukin’.
英語の場合は「a」と「the」の2種類さえ覚えればよいのですが、ドイツ語はこの覚える冠詞の数が半端なく多い!
そこがドイツ語が難しいと言われてしまうゆえんでもあります。
定冠詞の格変化(英語のthe)
男性 | 女性 | 中性 | 複数 | |
---|---|---|---|---|
1格(が) | der | die | das | die |
2格(の) | des | der | des | der |
3格(に) | dem | der | dem | der |
4格(を) | den | die | das | die |
女性:ディー(デア) デア ディー
中性:ダス (デス) デム ダス
文字色の付いた部分に注目してみると、この法則は別の格変化にもほぼ共通しています。
覚えるまでが大変ですが、毎日呪文のように唱えてみましょう。後々楽になります。
デアデスデムデン!ディーデアデアディー!ダスデスデムダス!
不定冠詞(英語のa)
男性 | 女性 | 中性 | 複数 | |
---|---|---|---|---|
1格 | ein | eine | ein | – |
2格 | eines | einer | eines | – |
3格 | einem | einer | einem | – |
4格 | einen | eine | ein | – |
ちなみにドイツの語学学校では
1格→4格→3格→(2格)
の順で習いました。でも個人的には表ごと覚えた方が楽でした。
【5話】初めてのオンラインレッスン
最初の頃、私は独学で頑張っておりました。
でも限界を感じたので人に習い始めたら、習得のスピードが格段に上がりました。
お金を惜しんで一人で奮闘しても、ただ時間と労力が無駄になるだけだったのです。
語学初心者こそ、誰かに習うべきだと痛感しました。
ドイツ語のレッスンサイトは英語に比べると圧倒的に少なく値段が高めですが、私は比較的リーズナブルなカフェトークで受講しました。
【6話】講師やレッスンを選ぶポイントは?
※漫画ではプライバシーの関係上、先生は架空の人物です
語学レッスンの講師を自分で選ぶ場合、何を基準に選べば良いかわからない人が多いと思います。
ぶっちゃけた話、実際に受けてみないとわからないので運要素もあります。
大抵の場合は、生徒からの講師の口コミや評価が載っているので、それを参考にします。
- 講師歴の長さ:長い方がいい
- 生徒の評価点:5つ中4以上ある
- 生徒の口コミ:丁寧、熱意があるというコメントが良い
ただし、いくらレビューが良くても、実際受講してみたらイマイチだった、または写真と実際の印象が違ったこともあります。
なので合わないと思ったらすぐに講師を変える。これが自分に合った講師を選ぶ上で大切なことです。
- 受講後のフィードバックが丁寧である
- 積極的に質問しやすい雰囲気である
- 熱意が伝わる講師である
【7話】名詞の性、実は覚えなくても良い?
衝撃の事実。
名詞の性、覚えなくても特に問題ない疑惑!!
実際に私がドイツ語で駐在生活をしている中でも、名詞の性別が違っていても普通に通じます。
名詞の性別は、ドイツ人ですら時々間違えるそうです。
恐らく名詞の性別は、正しく綺麗なドイツ語を使うために覚えなければならないのだと思います。
日本語で例えるなら「てにをはを正しく使いましょう」「話し言葉と書き言葉を使い分けましょう」という感じでしょうか。
日本人でも漢字の読み書きを間違えますし。(それは関係ないか)
とにかく良くないのは、名詞の性別を覚えることにばかりに気を取られて、学習の進捗が遅れたり、勉強をやめてしまったりすることです。
- 名詞の性別は、出来れば覚えたほうがいい
- でも初めから完璧に覚える必要はない。
名詞の性別は、何度も使っているうちに頭に定着していきます。
焦らず気楽に覚えるくらいの心構えでOKです!
【8話】ドイツの語先生おすすめの教本
フレーズの練習をしていたのに、いざ話そうとすると何も出てこない・・・。語学初心者あるあるですね。
ある程度話せるようになってわかりましたが、これは語学センスや勉強力の問題ではなく、単純に慣れの問題でした。
正しく練習をすれば誰でも(私のような語学音痴でも)そこそこ話せるようになります。
ドイツ語に関しては、次に紹介するThemenという教本を使用して練習しましたが、とても効果を感じたので紹介します。
【9話】Themen(テーメン)とは?
内容が全てドイツ語で構成されていると聞いて、初めは半信半疑でしたがレビューが高かったので購入してみました。
ドイツ語の先生がおすすめするThemenは、ドイツのHueber社で出版されており、ドイツ語を習得したい外国人向けに構成されています。
- 日常生活で必要なドイツ語を優先的に使用できるように構成されている
- 絵や写真が多くて負担が少ない
- CDの内容が面白くて飽きない
- 独学には向いていない(個人レッスンの教本向き)
【10話】育児に追われて勉強ができない
話せるようになるためには、CDで音声を繰り返し聞いたり音読したりと、とにかく音声を交えた学習が必要不可欠です。
それには音声に集中できる環境が必要ですが、小さな子供を見ながらではその時間の捻出に苦労しました。
同じような悩みを持つママさんはたくさんいらっしゃると思います。
【11話】子供と一緒に勉強する方法
ドイツ語のオンラインレッスンを開始して約3か月がたったころ、同じフレーズを何度も練習するうちに少しずつ話せるようになりました。
しかし、勉強に集中したいがために当時1歳だった長女は放置気味に。長い時間YouTubeを見せてしまったこともあります。
もちろん子供にとって良くないことはわかっており、勉強時間を確保したい気持ちと子供を放置する罪悪感で焦りやいら立ちも覚えました。
そこで閃いたのが、子供と一緒に楽しめる教材で勉強すること。
当時長女が大好きだった「となりのトトロ」のドイツ語音声・字幕付きのDVDを一緒に鑑賞することにしました。これが中々良かったです。
ブルーレイとDVDバージョンがあります。
【12話】レッスン期間中の出産
これまで大きなお腹を抱えながら勉強しておりましたが、妊婦検診の経過では特に異常がありませんでした。
そのため、次女が予定よりも3週間早く生まれてきたのは全く予想外の出来事でした。
出生体重も低体重児にならないギリギリの範囲で、お医者さんは「発達には全く問題ないですよ」と仰っていました。
それでも、同じ入院している他の赤ちゃんと比べると小さいので、とにかく産後はしばらく不安でたまらない日々が続きました。
【最終話】出国したらなるようになる
これまで軌道に乗って勉強しておりましたが、次女の出産を機にぴたっと勉強はストップしました。
出国日が近づけば近づくほど勉強どころではなくなり、次に集中して勉強ができる機会を待つことにしました。
一日の勉強時間が限られた中で語学を身に着けるには、実践練習(場数)と期間(日数)をかけるしか方法はありません。
出国前にできる範囲の準備をしておけば、最初は思うような結果が出なくても必ず役に立つ時が来ます。
身の回りにあふれる単語や、読み方・発音を身に着けるだけも十分な力を発揮してくれます!
後日談・あとがき
最終的に身に着いたドイツ語のレベル
その後、私はドイツの市民語学学校に2年ほど通学し、ドイツ語はA2.2レベルまで身に着きました。
A2.2は簡単に言うと「ちょっとした日常会話なら話せるレベル」です。
ひょっとしたら、2年もかかってその程度?と思われるかもしれません。ですが、育児と海外生活をしながら、自分にとって無理のないペースで進めた結果なので満足しています。
難しいドイツ語や長いドイツ語は、いまだに話すことができないし、正直全然わかりません。
今でもグーグル翻訳に頼りまくっております。
それでも、ドイツ語でちょっとした雑談ができるようになったし、店先や病院で自分の意思を伝えることは可能になりました。
ドイツ語が全く話せなかった頃に比べて、生活のストレスがなくなり周りの対応もずいぶんと変わりました。
ドイツ語をやめた理由
駐在から3年がたった現在、私はドイツ語の勉強をやめて英語の勉強に移行しました。
その理由は
- 駐在期間が残り1年を切った
- 日常生活に困らない程度のドイツ語が身に着いた
- 今後、ドイツ語を活かした仕事をする予定がない
- 近所のママ友や幼稚園の先生は英会話が中心
- 英語は帰国後の再就職で有利になる
と言っても、英語をバリバリ活かした仕事に就きたいわけではないので、スキマ時間にスタディサプリをやる程度です。
最終的にはドイツ語の勉強をやめましたが、それは目的を達成できたからであり、ドイツ語を勉強して本当に良かったと実感しております。
ドイツ語を学んだことで、外国語を話すことに慣れたので英語への移行もスムーズになり、海外生活の自信がつきました。
何度も言いますが、語学はすぐに身に着くものではありません。ビジネスレベルに到達するのには桁違いの勉強時間と期間、そして場数が必要です。だから、ちょっと話せる程度で十分です。
まずは海外生活を楽しむこと目標に学習を始めてみるのをおすすめします。語学が嫌いな上、育児にも追われていた私ですら、楽しんで身に着けたたのですから(^^
新たに語学学習を始めるプレ駐妻さんのお役に立てれば幸いです。