とお悩みの方に朗報です。
この記事では
- 一時帰国中に病院に行きたい
- でも健康保険証が手元にない
とお悩みの方に、一時帰国中の健康保険証についてお話しします!
長期の海外赴任となると、その間は健康保険を脱退しなければなりません。
いざ一時帰国をして病院受診をしたくても、全額自費負担となればかなりのお金がかかりますよね。
私は夫の海外赴任に帯同して3年間ドイツ生活をし、そのうち2回は一時帰国を経験しました。
その間、どちらも健康保険証を使って医療を受けられたので、その方法も含めて解説させていただきます!
実費だと医療費はどれだけかかるのか
健康保険に加入していない場合、医療費が全額自己負担となります。
もし実費で医療費を自己負担した場合、どのくらい払うのか具体例をあげていきます。
風邪やインフルエンザの治療
- 診察料:約3,000円~5,000円
- 薬代(解熱剤や抗ウイルス薬など): 2,000円~3,000円
- 合計: 約5,000円~8,000円
冬休みのタイミングで一時帰国をした時にかかりやすいのが、風邪やインフルエンザ。
大人は元気でも子どもがかかってしまったり…。
インフルエンザは発症から二日以内であれば治療薬が効くので、迷わず病院受診したいところ。
健康保険に加入していれば、自己負担は通常3割になるため、約1,500円~2,400円で済みます。
歯の治療(虫歯や歯のクリーニング)
- 診察料: 1,500円~2,000円
- 虫歯の治療(1本あたり): 5,000円~10,000円
- 歯のクリーニング: 3,000円~5,000円
- 合計: 9,500円~17,000円
私は一時帰国の際、歯の健診とクリーニングには必ず行くようにしています。
虫歯ができていたらできるだけ早いうちに治したいです。
痛いのは嫌なので(笑)
健診で虫歯がなくても、ついでに歯石を取ってもらえるとスッキリするし、歯周病予防にもなります。
健康保険に加入していれば、実際に支払うのは約3,000円~5,000円程度です。
入院と手術
- 入院料(1日あたり): 15,000円~20,000円
- 手術費用: 50,000円~100,000円
- 検査や治療費用: 30,000円~50,000円
- 合計: 約95,000円~170,000円
入院や手術はそうそうないと思いがちですが、思わぬ事故やケガはいつ起こるかわからないものです。
案外、健康保険に加入していない時に限って起こるものだったりします。
実は我が家ではドイツに滞在中、長女が入院を伴う病気になり、総額約150万円を支払った過去があります。
(海外保険でのちに還付されましたが)
健康保険に加入していれば自己負担額は約30,000円~50,000円になります。
予防接種(インフルエンザ)
寒い季節に毎年流行するインフルエンザ。
せっかくの一時帰国中にインフルエンザかかって旅行が台無しになったり、飛行機に乗れず航空券を取り直しになったりする可能性も。
事前に予防するには、ワクチンが有効な手段の一つです。
予防接種は基本的に保険適用外ですが、一部の自治体では国民健康保険加入者に助成制度があり、接種料金が低く抑えられることがあります。
保険未加入の場合は全額自己負担となるため、助成を受けられずコストが高くなる場合があります。
妊婦健診や出産
- 妊婦健診(1回あたり): 5,000円~10,000円
- 出産費用(分娩費用、入院費用込み): 40万円~60万円
健康保険に加入していると、妊婦健診の一部が助成され、出産一時金(42万円)も支給されます。
しかし保険が適用されない場合、これらの負担が直接自己負担になるため、高額な費用がかかってしまいます。
健康保険に再加入するべき?
医療保険のありがたみは、海外に行って初めて感じる方も多いのではないでしょうか。
実は一時帰国中でも、再加入の手続きをすれば、健康保険証を使って病院にかかることが可能です。
しかし、再加入すればすぐに健康保険証が手元に届くわけではなく、通常は2週間程度かかります。
その場合は病院の受付に「健康保険に加入手続き中」と伝えて一時的に全額自己負担をし、
ことが可能です。
ただし、月をまたいだ場合は、直接病院では払い戻しができない場合があるので注意してください。
では、一時帰国したら必ず健康保険に再加入したほうがよいかというと、必ずしもそうとは限りません。
滞在期間が短い場合や、受ける医療の内容によっては、健康保険に再加入するとかえって損する場合もあるのです。
国民健康保険の場合
特に国民健康保険の場合は、滞在期間に応じて慎重に検討しましょう。
その理由は、国民健康保険の場合、保険料の負担は本人が全額負担する必要があるからです。
しかも海外転出届けを提出して住民票を抜いている場合、住民票を戻してから国民健康保険に再加入する必要があるのです。
日本に長期間(少なくとも2か月以上)滞在する予定であれば、国民健康保険に再加入するメリットが大きいと思います。
しかし滞在期間が短期間である場合は、再加入するとかえってコストが高くつく可能性があります。
その場合、下記に説明する逆海外旅行保険を利用することを検討してみてはいかがでしょうか。
健康保険(企業や団体が負担する保険)の場合
国民健康保険以外の健康保険は、企業が加入する「健康保険組合」や中小企業の従業員が加入する「協会けんぽ」、公務員が加入する「共済組合」等が運営しています。
企業が運営する健康保険へ再加入する場合、まずは保険団体に再加入が可能か確認し、申込手続きや掛金の支払いを行うことが必要です。
再加入までには一定の待機期間が必要となることが多いため、できれば一時帰国前の段階で早めに確認することが重要です。
子ども医療受給者はどうなる?
一時帰国中に「子ども医療受給者証」を戻してもらえるかどうかは、各市区町村の制度や状況によって異なります。
通常の子ども医療受給者証は、子どもが日本に居住していることを前提として発行されます。
海外に住んで医療受給者証が利用できなくなった場合でも、一時帰国中であれば一定の条件下で再度発行・適用される場合があります。
ただし一般的には、住民票を一時的に日本に戻す必要があるので、詳細は滞在する市区町村の役所に確認しましょう。
あえて健康保険証を使わない方法も
日本の滞在期間が数週間程度だったり、日本の病院にかかる予定がなければ、あえて健康保険に再加入をしない選択をする方法もあります。
その場合でも、健康保険以外にどのような医療保険があるかを知っておけば、もしもの時にも慌てなくて済みます。
海外旅行保険が付帯しているクレジットカード
一部のクレジットカードには、海外旅行保険が付帯している場合があります。
これを利用して日本滞在中の医療費をカバーできる場合もあります。
ただし、クレジットカード付帯の海外旅行保険には、通常の病院受診に関しては日本国内では適用されない場合が一般的です。
具体的には、国内でも
- 傷害保険:事故やケガの治療費
- 死亡・後遺傷害保険:交通事故や突然のケガによる死亡・後遺症
- 緊急搬送世費用:救急ヘリコプターで搬送された場合の費用
- 個人賠償責任保険:他人の物を誤って壊した時や、怪我をさせたときの賠償金
- 携行品損害保険:旅行中に盗難にあった時の補償
などはカバーしてくれますが、通常の病院受診に関しては適応されない場合がほとんどです。
いずれにしても、あらかじめカード会社に補償内容や範囲を事前に確認し、把握しておくことが大切です。
逆海外旅行保険
「クレジットカードでは健康保険の代わりにならないのであれば、やっぱり再加入したほうがよいのかも…。」
と悩んでいる方に、もう一つの選択肢をお伝えします。
短期の一時帰国であれば、国民健康保険に再加入せずに逆海外旅行保険を利用することもできます。
逆海外旅行保険とは?
日本に一時帰国する際や、観光目的で滞在する外国人向けに提供されている民間の医療保険です。
短期滞在中の急な病気やケガの医療費をカバーしてくれます。
特に国民健康保険の場合は、再加入よりも海外旅行保険の方が手軽で費用も抑えられることがあります。
具体的な例としてVIVAVIDA! ビバビーダの医療保険・生命保険が挙げられます。
※補償内容や期間は保険会社によって異なります。
オンラインで簡単に申し込みが可能なので、気になる方は一時帰国前に検討してみてください。
まとめ
一時帰国中の健康保険は、滞在期間や個人の状況によってさまざまな対応が必要です。
大きくまとめると
- 滞在が長期間になる場合:健康保険に再加入する
- 短期滞在の場合:逆海外旅行保険やクレジットカード付帯の保険を利用する
のが効率的です!
私の場合は1か月程度の滞在でしたが、子どもも含めてあちこち病院にかかりたかったので、すぐに再加入手続きをしました。
特に企業団体に属する被保険者の場合は、滞在期間が短めでも再加入したほうがメリットが大きい場合もあります。
このブログでは一時帰国を始め、海外生活や育児のための記事をいろいろ書いているので、気になる記事からぜひご参考いただければと思います!
Mia こんにちは、元駐在ママのみあです! 私が過去に、ワンオペで乳幼児2人連れてドイツからの一時帰国を2回成功させました。 フライト時間は約14時間、トランジットを含めた総移動時間は約22時間[…]